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肉食支店長と狙われてる商会長



《クリスタル商会・支部長室》



 チラリ、ニコニコ、ニコニコ。


ムニュリ、何故かクリスの真横に座るクロエ。


腕を絡めるようにしてしなだれ掛かられてるんだけど。


 普通なら嬉しい状況だよな?、でもさっきから身震いが止まらない。


クロエ「クリス様~、新しい交易船の船長なんです~けど~、知り合いに任せても宜しいですか~?」


 あざとく上目遣いで、やたらベタベタしてくるクロエさん、なんだろ肉食のライオンに甘噛みされてる気分である。


(フフフ、クリス様ってば可愛らしいんだから~♪)


クリス「(うわぁ~、NPCの心の声が)」


 無いわ~、ある意味一番なら~、


肉食獣クロエに翻弄されながらも、どうにか船員募集の要項をまとめあげていくクリスであった。


クリス「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」


クロエ「直ぐに会いに来てくださいね!」


クリス「ああ‥‥」


 疲れた。とにかく疲れた、リアでもセレス姉さんと母さんターニャ、ベッキーの買い物で荷物持ちした時ほど疲れた。


 トボトボ足取りも重く、クリスは王都に戻った。




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




 《王都冒険者ギルド》



 瞬きの扉を抜けると、冒険者ギルドに人だかりが出来ていた。


『おい聞いたか』


『何がだよ?』


『最強が、頂上決戦に参戦するらしいぜ』


『マジかよ!、こりゃ再び最強が優勝するかな?』


『ああ~、おれは全額最強の優勝に賭けるぜ』


『おう、それな』


なんだか、とても気になるワードが盛りだくさんだ。  


クリス「最強ね」


 クリスは知らないようだが、プレイヤーにとって悪夢のNPCの称号だった。

 

 最大クラン明星のクランマスター『最速』と呼ばれるセンリ、


幹部

『剣客』ジジイ

『斬鉄』剣五郎


 の三人他、聖騎士団『聖騎士』セルゲーリの有名プレイヤーが、一蹴されたのも記憶に新しい。





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆





《王都・職人工房》




ゴジン「おう!、兄さん待ってたぜ、悪いなレイナのこと感謝するぜ」


 子供の頃からガキ大将してましたてな顔立ちに、朗らかな笑みがあった。


ゴジン「へへへ~、親方からも了承えたからよ!、決まったら知らせてくれよな」


 それだけ告げるとゴジンは、慌ただしく仕事に戻った。


クリス「あれ?、もしかしてまた進まないパターンか‥‥‥」


 どうやらエンドアース時間が関係あるようで、


クリス「明日朝からログインしないと不味いか‥‥‥‥」


 この日はこれ以上何も進まずに、イベント初日が終わっていた。




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