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貧民街の光、女優を夢見る少女レイナ



《外街・あばら屋通り》




クリス「ごめんください」


レイナ『はあ~い、どなたですか?』


クリス「ゴジンの紹介で、レイナさんに仕事を頼みたく」


 言い終わる前に扉が開いた。


クリス「おっと」


 危うく顔面で扉を受ける寸前で避けていた。


レイナ「あっ、ごめんなさい‥‥‥」


 またやっちゃたの呟きをクリスはあえて無視した。


 家の妹も天然さんな所が強いので、クリスとしては慣れてる相手だ。


レイナ「あの~」


クリス「おっとごめんね、家の妹も君くらいで、慌てん坊だから思わず考え込んじゃてね」


レイナ「やだ~、恥ずかしいです~」


 くねくね変な躍りを始めたレイナ、改めて見るとかなり整った顔立ちをしていた。


 今は幼いことと、薄汚れてるため本来の美しさが見えないようだった。


(この子姉さんに見せたら暴走するかもな~)


 叔母でモデルのセレナ姉さんの顔を思い出して苦笑する。


 不安そうなレイナの視線に気付いて、取り敢えず僕の作品としての『熊の物語』を読ませてから、


 今回の仕事について話した。


レイナ「やります!、やりたいです!」


クリス「うん、じぁ~お願いするよその前に」


 クリスはクランマスターの権限で、王都にあるクランハウスのメイドとして雇うことを提案した。


 見るからに痩せていて、身嗜みに無頓着なレイナに最低限の身嗜みをさせて、衣食住を与えること説明したら。


レイナ「‥‥‥‥‥うぐ‥‥‥‥。ありがとうございます!」


 泣かれてしまいクリスは困惑していた。


普通、クエストであったばかりのNPCを不憫に思い雇うなんて言い出すプレイヤーはいない。


 エンドアースはゲームの世界であり、プレイヤーはお客様って気持ちがプレイヤー側にあるからだ。


 そんなこんなで近所の人に、クリスがワイゲン公爵家の御用商人であり、冒険者として王都にクランハウスを持っていること、レイナを女優の卵としてスカウトしたこと説明したら。


 なんだか知らないが、好感度が上がっていた。


レイナはおばさん達に手伝って貰い。支度を済ませた。


レイナ「クリスさん、これからよろしくお願いします!」


『見習い女優レイナが仲間になった』


 このログには色々と言いたい事があるが、


まあ~気にしたら負けな気がした。






 一旦レイナを連れてクランハウスに案内してから、みんなにメールで知らせといた。


レイナのことは、NPCメイド長と執事に任せクリスは、フィールドに向かう毎にした。





☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆




《王都フィールド》




クリス「そう言えば、城塞都市ベルゲンも北砦も、湖にある商人の街も全く見て回れてないな‥‥‥‥」


 イベントのためとは言え、冒険者ランク上げるクエストもここのところやってなかったこと思いだした。


 インベントリー160をタップして、


・『フライングボート』


タップした。






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