王都の劇場2
・『交易・出店』
・『近隣情報』
・『頂上決戦オッズ』
・『王都マップ販売』
さて勢いで賭けてしまったが、本来の目的は王都の劇場の場所が知りたかっただけだ。王都のマップをタップした。
・『王都マップ5000ゴールド購入』yes/NO
『yes』タップした。
クリス「おっ、王都のマップが全部表示されたな」
これは相当広いな、幾つかの乗り場が点在していて、外町、下町、中町の主な駅が表示されていた。
クリス「あった。『王国劇場』」
とあった。場所は貴族街と中町の外れにあって、丁度闘技場の反対側にあった。
クリス「この辺りには、大きな建物が多いな‥‥‥‥」
『大聖堂』『国立図書館』『魔法教会』『王国学校』
クリス「魔法教会?、魔法使いギルドじゃないのか?」
その他にも、各ギルド本部が多く点在しており、あまり見ない施設なんかもあった。
クリス「西城ワイゲンとはまた違った乱雑さだな、まあ~でも」
でも劇場の場所はわかった。西門行きの辻馬車に乗って移動することにした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
体感で7、8分ほどかな、西門の広場で辻馬車はとまった。
N・御者「西門に着いたよ」
《王国劇場》
劇場団長『ああ~困った』
ここは、
ランバルト王国の王都バーレーンにある『王国劇場』
ここしばらく闘技場にて『頂上決戦』なる興行が打たれていた。
人々の感心は、恋を歌うミュージカルでも、悲恋の物語を演じる演劇でも。
重厚なるクラシック、荘厳な魂すら震わせる音楽でもない。
劇場団長『何故だ!、何故なのだ!、あんな野蛮な興行が貴族は勿論、あの賢王陛下すら、楽しみにしてるとは‥‥‥‥‥‥‥。神は芸術を否定なさるのか?。そんな、そんな‥‥‥‥‥‥』
団長の苦悩は、このイベントの裏側で苦しむ人の嘆きであった。
見習い女優『どうしたら‥‥‥‥。私はあの王国劇場の舞台に立てるのかしら、神様‥‥、どうかお願いします!、私をあの王国劇場の舞台に立たせて下さい』
少女は、貧民のせいで普通の人よりも広大な砂漠の中から一枚の金貨を見つけようと願う。
職人『オイラはどうしたらいいんだよ!、このままじゃオイラの夢が‥‥‥‥』
その職人である青年は、無理難題を押し付けて来るオーナーに苦しみ。苦悩していた。
音楽家『くっ‥‥‥‥
こんなの僕が求めてる音楽じゃない!。どうか音楽の神よ我に閃きを』
天才音楽家と呼ばれる少年は、新しい音楽を作ろうと研鑽する。
『緊急クエスト!?。イベント期間内に迷える四人を救え』
クリス「ええー!?。イベント期間内のクエストって、重複ってありなのか?」
初めての事だけに。これのこと。後でメールしとくことにした。
クリス「いやいや僕は、【商人】のレベルあげクエストやるつもりで来たんだけど!」
クリスは愕然としてたようだが、一つ忘れてる事があった。