ざわざわ、ざわざわミィーの背が煤けていた
クリス「はい、一人金コイン一枚お小遣いね」
三人に、一枚づつ渡した。
ミィー「!?、お兄さんは神か」
ヒタチ「こっ、これは‥‥‥金コインじゃないか!」
ヒナタ「おお~!、初めて見たよ~」
どうやら三人とも、金コインを初めて見たようで、興味津々だ。
ヒナタ「クリスさん、いいの?」
クリス「まだ200枚はあるから構わないよ。ただ今日だけだけどね」
ヒナタ「それはそうよ~」
ヒタチ「えっ、そうなのか?」
ちょっと目が泳いでるヒタチ、うんちょっとお金にルーズぽいな。
クリス「後は自分達でね」
ミィー「任せる、ミィーはこれを元手に五倍、いや、十倍に増やす!」
心配だな~。
何だかミィーの背が煤けて見えるんだが‥‥‥‥‥。
《15分後‥‥‥‥‥》
N・ディラー「黒の8番、黒の8番」
ミィー「まっ、また外しただと、ばっ、バカな‥‥‥‥‥」
ミィーは案の定18連敗と言うか‥‥、衝撃的な確率のある意味は最強の負けギャンだったようだ。
ヒナタ「よし!?、クリスさんの読み通り、ミィーさんの逆張り赤で、10連勝しましたよ~」
ヒタチ「ばっ、バカな口だけの海!、倍率1、5倍でなぜ負ける!」
こっちも酷いな、ヒタチには運が無さ過ぎだろ。何故か堅実に賭けるのだが、高配当しか出ないのだ。驚きの堅実クラッシャーであった。
『おめでとうございます。弱い泣き虫の里勝利、
オッツ20倍×【掛け金】金コイン10
【配当】=金コイン200です!』
さっきから、高額配当のれんちゃんである。
クリス「‥‥‥‥何だろう、この理不尽なプラスは、考えた必勝法を使ってチマチマ稼いでたのに‥‥‥‥‥」
三人に渡したお小遣いが、余裕で戻ってきたうえに、金コイン一枚が5000枚を超えていた。
クリス「泡銭か‥‥‥‥‥‥」
ミィー「おっ、お兄さん‥‥、こっ今度こそ、かっ、勝てそうな気がしますどうか!、どうかコインを下さい!?」
ダメな子になっていた。
クリス「これで終わりだよ」
ミィー「こっ、こんなに、お兄さんは神だよ!」
安い神がいたもんだね~。
ミィーに金コイン10枚渡した。
さてさてこうなれば、ミィーと逆張りしてしっかり稼ぐかなニヤリ。
ヒナタ「クリス君、悪い顔してる~」
クリス「おっと、しっけい」
ヒナタ「いえいえ~♪」
素知らぬ顔して二人が賭ける逆に賭ける。
うん、二人には悪いけどそ~、いや~美味しいね。
めちゃくちゃ美味しかったよ~。
『おめでとうございます、金コイン100000枚を超えました、裏開催ギャンブラー王決定戦出場資格が与えられます。優勝賞品金コイン100万枚です』
クリス「おふっ、また変なところ引いた‥‥‥‥、ミィーには言えないな~」
悩ましい問題が発覚した。
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エンドアースをログアウトしました。
栗栖「楽しかったな~。無事に頂上決戦に登録できたけど、大会予選は明日の午後だったな、あっそ言えば‥‥‥‥‥‥」
お金のダンジョンで手に入れたアイテムのこと思い出した。
栗栖「王都に劇場なんて何処にあるんだろう?、まあ~明日かな」
栗栖は、ご飯を食べに下に降りていった。