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公爵令嬢のお願い



 クリスの操る馬車が、公爵家の屋敷に到着すると、直ぐに初老の執事が馬車の扉を開く。


老執事セバレス「ようこそクリス様、お嬢様がお待ちです」


 洗練された一礼を見せていた。


侍女ハナ「あっクリス様!、ようこそお嬢様がお待ちです~よ~♪」


クリス「どうもお久しぶりです」


ハナ「あれ、今日は初めての方もいますね?」


ニコニコ、純朴そうに朗らかに笑っていた。


クリス「二人は新しいメンバーでヒタチ、ヒナタと申します」


ヒタチ「どっ、どうも‥‥‥‥」


ヒナタ「ヒナタで~す♪、ヨロで~す」


ハナ「あっ、目付き悪そうですが性格はいいのに周りから嫌われそうな人と、そんな幼馴染みをほっとけない世話焼きタイプの二人組ですね~」


ヒタチ「!?」


ヒナタ「あ、アハハハ」


(バレて~ら)


 無駄にハイスペックなAIとか、二人は何んだか、いたたまれ無さげな空気が辺りを包む。


セバレスさんの案内に、何故かハナさんまで着いてきた。


ハナ「そちらの確かミィーさんでしたね、相変わらず迷走してそうです~♪」


 じゅ、純朴そうな見た目に反して毒舌でらっしゃた!。


ミィー「ゴフッ‥‥‥‥‥」


ミィーが大ダメージを受けた。


クリス「うわぁ~、ハナさん毒舌ですね~」


ハナ「いやぁ~それ程でも~」


 なぜ照れる。褒めてないし、ハナせんのメンタルが半端なく強いようだ。


セバレス「ホッホホホ、ハナが随分とはしゃいどるの~」


 好好爺と老練な笑みを浮かべるセバレスさんは、何だか嬉しそうだ。


ハナ「エヘヘ~、だってね~、おじいちゃん、クリス君てば、ユニコーンをお嬢様に献上してくれた優秀な人なんだよ~」


セバレス「!なんと‥‥‥‥(あの馬車と一角馬ユニコーンを、成る程、お嬢様が呼ばれる訳だ)」


レティ「ちょっとハナ!、何を騒いでるのかしら、あら‥‥‥、貴方は確か?、クリス様とおっしゃいましたわね?」


ハナ「あっ、レティだぁ~、えへへ、クリス様がお嬢様の為に早速来てくれましたよ~」


レティ「あらあらそうでしての?、流石はお嬢様のお気に入り商人ですわ!?」


 あれ、レティさんてどこかにいそうな縦ロールお嬢様のような喋り方である。


ミィー「おお~テンプレな貴族令嬢爆誕ナウな予感が!」


ハナ「エヘヘ~、ミィーさん大正解です~、こう見えて、レティは子爵令嬢なんですよ~」


レティ「はぁ~、ハナいつも言ってますが、私が子爵家の令嬢なのは事実ですが、貴方が自慢する事では無い話ですわよね~?」


 ジト目だ、貴族令嬢のジト目乙。


ハナ「エヘヘ、でもレティは優しいから許してくれます~」 


レティ「まっ、まあ~、ハナは同僚で友人ですから、ですわ!」


クリス「おお~生ツンデレだ」


ヒタチ「ツンデレだな」


ヒナタ「ツンデレです!」


ミィー「おお~、これがラノベのテンプレ、ツンデレ貴族令嬢&ポンコツ侍女の最強コンボか!?」


 ミィーの鼻息が妙に荒い。


分からんでもないけどさ~、さらにハナさん毒舌まで備えてるしね!。


セバレス「テンプレもツンデレもよく分かりませんが、言いたいことは何となく分かりますぞ!、ただ二人ともお嬢様がお待ちですので、遊びは後程にしなさい」


レティ「あう、しっ、失礼しましたわ//」


ハナ「エヘヘ、失礼、失礼~♪」


 まるでへこたれ無い毒舌のハナと、貴族令嬢なのにツンデレ属性持ちのレティのコンビは、なかなか面白そうなコンビであった。


セバレス「さて、お嬢様がお待ちです、宜しいですかな?






☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆





 あれは10日以上前の事でした。


私が誘拐され、とある商人に助けられたのは、

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