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レッサーミノタウルスの攻略方法2


 一通り攻略方法をミイーと話しあい、手順を決めていく。


まず、アンビャス君にレッサーミノタウルスに麻痺の拳銃を使ってもらう。俺が鉄格子を開けて中に入ったら、ヨッシーが俺から鍵を受け取り、ヨッシー達が入ってた鉄格子を開ける。その後俺が鉄球を抱え開けた鉄格子の中に入る。



多分一度では終わらない。時間を計るウータン、二発目の予備にミイーが備える。そんな感じかな、本当にアンビャス君さまさまだったね。ウータンいい判断だったよ。


「アンビャス君準備はいいかな?」


「うっ、うん。少し怖いけど何時でもいいよ」


「今だ!」


「! やあ!」


 パシュ、意外と気の抜けたペットボトル開けたような音がした。


 さっきから鉄格子の前に立つアンビャス君に向けて、狂ったように


 ブモモモモモモ?!


 ガシンガシン、手足を動かして滅茶苦茶に鉄球を投げる。多分アンビャス君がタゲを取ってる感じなのかな。


 パスっとレッサーミノタウルスの頭に刺さるなり


ブモモモモモモ!?


 黄色くレッサーミノタウルスの体表が染まる。どうやらあれが麻痺の状態らしい。


「お兄さん、カウンターが動き出しました」 


「了解」


 レッサーミノタウルスの頭上に赤い文字が浮かび上がって、120から数字が減り始めた。


 



 クリスが慌わただしく鍵の束からカチャカチャ鍵を嵌め始める。


 四本目でカチャリ、鍵にマーカーを着ける。


「ヨッシーパス」


「はいにゃ♪」


 素早くヨッシーに渡して牢獄の中に入る。



チラリ、レッサーミノタウルスの頭上を見た。時間は

━━、




━━━89まで減っていた。


ヤバイ、なんか焦りが出てきた。


 嫌な汗をかきながら、手近な右腕の鉄球を持ち上げた。


「おっ、重い」


 思いの外、過重と持ちにくさに加えてがに股でヨタヨタ。


「お兄さん頑張って!?」


 ウータンの声援にウオオオオオって気合いをいれながら、ようやく鉄格子を出ると、丁度ヨッシーが鉄格子の鍵を見付けて開けた所だった。


「残り62、お兄さん急いで。ヨッシーは鉄格子前で待機。ミイーは0と同時に撃って、アンビャス君はレッサーミノタウルスの注意を惹いてて。」


「「「「了解!?」」」」


 五人の心は多分。この時ばかりは繋がった気がした。





◇◇◇◇◇◇◇◇




 息つく暇もなく。僕は、レッサーミノタウルスのいる鉄格子の中に入る。


手近な右足の鉄球を抱え、ちょこちょこがに股で移動する。


 今にもレッサーミノタウルスが動くんじゃないかと思えるように麻痺中だからかビクビク。時折動くのは怖い。


「お兄さん 1 2」


「急いでお兄さん」


「ハイよ!こうなりゃやけくそだコンチクショー!」


「5 4 3 2 1━━」


パシュ、ヨッシーが、拳銃を放つ。


ブモモ?!モモモモ………


 叫び声が尻窄む。ナイスタイミング。


「右終わり」


「鍵閉めます」


閉め終わったら今度は反対側だ。


「お兄さん頑張って!はい、鍵」


「ハイよ!」


 今度は右側の入り口。鍵束から鍵を探してカチャカチャ、おっ二本目でカチャリ開いた。この鍵にもマーカーを付けた。


「ヨッシー宜しく」


「任されたにゃ!」


━━69、スゲー二分っての、焦ると時間たつの速すぎだよ?!



今度は左腕の鉄球を抱え上げ、エッチラオッチラ。やっぱり重い。持ちにくいし、中腰がに股での移動。なにこれ、スゲー違う気がした。今さらか?


「開きました!?」


「時間━━43、ミイー、ラスト準備。ヨッシーが鍵閉めたらフルボッコよ」


「「「「「了解!」」」」」


 アンビャス君まで、愉しげに返事をしていた。







 どうにか、左腕の鉄球を正面左の牢獄に入れた。


「18、カウントダウン始める。お兄さん一度深呼吸、体力バーが下がってるよ」


「ハイよ!」


 うわ、言われて今気付いたよ。回復薬小を念のため服用する。


「お兄さん、5 4 3 2 1━━」


 再びミイーが、パシュ、拳銃を放つ。それと同時にレッサーミノタウルスが動き出そうとしたが、右側が動かずたたらを踏んだ所で麻痺していた。


「お兄さん頑張って!」


「ラスト!、ヨッシー」


「任せてにゃ、お兄さん」


 


━━内心、


ウオオオオオ!とか吠えてた。実際には出来なかったけどさ。

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