なんだか、動物に異常になっかれるんだけど!?
Tシャツの上に薄いフリース素材のパーカー引っかけ、財布とスマホ手に出かけることにした。
栗栖「何も無いのも久しぶりかも」
下に降りてくと下駄箱の横に置いてある小さなリュックを持ってく、スマホそのままパーカーのポケットに入れてくと落とすからな、
タブレットはいらないかな~、
栗栖「あっ、チュールまだあったかな?、無かったらラブリンのワンチュール買うついでに幾つか買っとこうかな…………」
野良猫スマホで、撮る時に猫にお礼代わりかな~、猫可愛んだけど、父さん猫アレルギーだから、残念……………。飼えないんだな~。
僕としては、エンドアースで、ある意味宝石獣飼ってるようなもんだし触れた感覚鈍いけど可愛のは一緒だしね。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
近所のスーパーでチュール購入してから、
近所の児童公園に着いた。
ジリジリ肌を焼く日差しに、げんなりしながら木陰を探す。
栗栖「おっ、いたいた」
こんな日中に遊んでる。子供はいない、しかし森林が近いこの公園は、隠れた野良猫達の夏の休憩スポットだ。
「うにや~ん」
栗栖「おっ、カゲトラ久しぶりだな」
「うにや~お~ん」
カゲトラは、おざなりな返事して、尻尾だけの挨拶、相変わらずふてぶてしい顔だ。
栗栖「カゲトラまた撮らせてな~」
「ぶにゃ~ん」
好きにすれば良い。何となくそう言われた気がした。
パシャパシャカゲトラの他に、二匹の野良猫が遠巻きに此方を伺っていた。
カゲトラは、黒毛と茶色の虎猫だ。この辺りのボスでちょとふてぶてしい顔をしているが、愛想はいい。
プラの深皿にリュックから水のペットボトル出して入れてやる。
「ぶにゃ~ん」
「にゃ~ん」
どうやら喉渇いてたかな?、様子見てた二匹が近寄って来たよ。
二匹は、カゲトラにご挨拶、鼻をちょんとくっ付ける奴だ。
「ぶにゃ~ん」
栗栖「うん、飲んでいいよ」
「にゃ~ん♪」
何となくお礼言われた気がした。
栗栖「はい、カゲトラ何時ものお礼ね~」
チュール出すと不器用にゴロゴロ喉を鳴らしながら水を飲むのも忘れて、膝立する僕の踝に身体をこすりつける。
不器用に甘えるカゲトラを、ちょと可愛いな~って思った。
本当はね猫缶あげたいけど色々あるからな~、
カゲトラにお礼をあげてるとこの時だけは撫でさせてもらえる。
不器用にゴロゴロ喉を鳴らす姿は、なんだか可愛らしく思えて僕はカゲトラが気に入っていた。
「うにや~ん♪」
水の飲んでた二匹が、カゲトラに体をスリ寄せて挨拶をする。
「ぶにゃ~ん」
なんだか仕方ないな~とか言ってる気がした。