公爵は驚愕する・前
よくよく考えたら、歩いて移動する意味は無かった気がしたクリスだった。
クリス「そう言えば赤(ノーマル+)の使っても良かったな‥‥‥」
赤(ノーマル+)
・『鉄馬車』×2
・『戦馬』
・『名馬』
・『豪奢な馬車』
・『豪奢な家具一式』
・『大きな荷馬車』
・『巨馬』
・『フライングボード』
クリス「よくよく考えたら、名馬と豪華な馬車の組み合わせで、売り込みを掛けてもいいんだよな~」
改めて考えてみた。
クリス「ユニコーン見たから、サニアお嬢様に繋げちゃったかな?」
売れなきゃ、最悪クラン用に、チームケモナーにでも貸しとけばいいかな?、
そう結論をだした。
☆☆☆☆☆☆☆☆
ワイゲン公爵家の居城口で、許可証を見せた。
外壁にある別室に案内され。程無く顔見知りの執事が現れた。
N・執事「クリス様、本日はお嬢様に頼まれた品を御持ちだとか?」
クリス「はい、先日サニアお嬢様を王都にお送りした時に、僕所有の馬車の乗り心地をいたくお気に召しましてね」
N・執事「‥‥‥‥‥さようで御座いましたか、ではその馬車を御持ちで?」
クリス「いえ、お嬢様をお助けした時の約束で、新しく馬車を購入した時に良いのがありましたらでした」
何となくクリスの渋い顔を見て察していた。
N・執事「それでは、新しく馬車を購入されたと?」
クリス「そんな感じです。後幾つか見ていただきたい物も御座います」
N・執事「承知しました。では中庭で見させて頂きます」
クリスは執事に案内され。外壁にある簡易な部屋から、城内に降りていった。
クリス「まずは馬車とそれに合わせた馬をご覧下さい」
ステータスを開いて、インベントリー160をタップ
下にスクロールしていく。
・『豪華な馬車』
・『名馬』
をタップして出した。
N・執事「っ!」
息を飲んで、執事は豪華な馬車にふらふらと近寄り、丹念に調べていた。
N・執事「‥‥‥素晴らしい」
名馬の足元も丹念に確認してから、何度も頷いていた。
N・執事「確かに素晴らしい馬と馬車で御座います」
クリス「次に、サニアお嬢様に良ければと購入した契約獣と魔道具馬車をご覧下さい」
N・執事「なっ、なんと!」
絶句していた。
クリスは考えもせず。契約獣と魔道具馬車をと言い出したのだ。
N・執事「くっ、クリス様、しょ、少々御待ちください!」
慌てた執事は、それだけ告げると足早に去っていった。
N・執事『旦那様!』
珍しいことに、あの沈着冷静を絵に書いたような執事が慌ててるようだ。
公爵「どうしたのだ。左様に慌ておってからに」
N・執事「はっ、実はクリスタル商会のクリス様が参られました」
公爵「ほほ~う、あやつか!、それでどうしたのだあやつは」