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週末は父さんと本家に4




 ほんのり冷やされた空気の中、栗栖は胴着に着替え。


 薄暗い外に出ると何人かが身体をほぐし始めてるのが見えた。


高弟子「ストレッチは入念にな!、終わったものから森林ランを五周、終わった者から基礎練だ!」


『はい!』


高弟子「合宿の皆さんも皆に着いて身体をならすように」


 早い者で本家の敷地内の奥に向かって走り始める。


裏に回ると丘陵な120段の階段道があって、大きな駐車場がある。


 そこから道路に面した先に川が流れていて、橋の先に本家所有の山があって。


 昔から森林ランに使うように手が入れられていた。


 山と言っても500mもない小さな物だが、勾配が激しく、自然の中に多少手を加えた物だから、足元も不安定で走り難い。


 登りは一気に上がらないとかえって辛いので自然とダッシュになり、下りは余計な力を入れると体が後で痛くなるので、無駄な力を入れなくなる。


最後の階段が辛い。


 一周すると軽く柔軟してから、体が冷えないようにと休憩の意味を込めて、二週目は歩きで周り、


三周目、五周目のランに備える。


栗栖「はっ、はっ、はあ~、久し振りだとキツイ‥‥‥‥」


 部活引退してからあんまり自分追い込むことしてなかったから、体が鈍ってたようだ。


気息を整え水分取ってから道場に向かった。


六道の鍛練は毎日違う、午前中は基礎の鍛練、内弟子になるとそれぞれにあった打ち込みとかをやる。


 僕も一応弟子に当たる。


五美「栗栖兄~、弓やろうよ!」


栗栖「はいはい」


 まだなにをやるか決めて無かったけど弓に決まったようだ。







☆☆☆☆☆☆☆☆






五美「ん~、やっぱ栗栖兄とやると集中しやすいわ。兄からなんか出てるんじゃないかな!」


栗栖「俺はパワースポットか!、たんに小さい頃から一緒にやってたから射つ瞬間が分かってる。射ちやすかったんだろ?」


五美「あっ、そうかも、さすが栗栖兄だねえへへ♪」


栗栖「調子がいいな~五美ちゃんは、はあ~」


 つい撫でやすい位置にある頭を撫でてやると。


五美「にへへへ♪」


 嬉しそうだ。


まあ~、ツンデレなベッキーと違って一人っ子の五美は、甘えん坊だから仕方ないかな。


五美「栗栖兄お腹すいた~、ご飯行こう~♪」


栗栖「はいはい」


五美「兄!、はいは一回ね」


栗栖「はあ~い」


五美「も~う!、あっそうだ!、兄の玉子焼き一つもらうからね~だ」


栗栖「おっ、おいい~!、それは無いだろ」


五美「ふう~んだ、えへへ♪」


 栗栖を翻弄して、からかいながらとても楽しそうに笑っていた。






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