表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
514/1032

週末は父さんと本家に3



 随分と話が弾んでるな~、


何時の間にか父さん達だけじゃなく、内弟子まで混ざってるようだ。


五美「それで栗栖兄~、夏休み何処行くのかな?」


 ターニャ、ドミニクも来るから、お盆は遊びに行く予定だ。


五美「由美と約束してるから、栗栖兄宜しくね」


栗栖「ああ~はいはい。分かってます」


 今回、親戚である二人と会うのを。五美も初めてだから楽しみにしていたようだ。


五美「ねぇ~ラブリン」


「わふわふ♪」


 因みに五美が僕のこと兄と呼んでいるが、年齢は同い年だ。


数日僕の方が早く生まれたから兄呼びでなく。


 妹のベッキーが兄ちゃん呼びしてたのが、五美も癖になったようだ。


喜代音「お嬢様宜しいでしょうか」


五美「いいわよ~」


栗栖「あっ、喜代音きよねさんお久し振りです」


喜代「あら栗栖ぼっちゃん、すっかり男前にならはったなぁ~」


 三田喜代音みたきよねさんは代々本家に仕えてくれてた一族の出で、父さん達とは幼馴染みでもある。


栗栖「そう言えば喜代音さん、梨香姉ちゃん一人暮らし始めてもう二年でしょ?、お盆とか帰京出来そうなんですか?」


 するとちょと渋い顔をしていた。


喜代音「はあ~、あの子もね」


 まあ~何となく梨香姉の気持ちもわかるかな、今どき昔のように家に仕える人なんて、めっきり減ってるからね。


今さら仕方ない事だよね。


喜代音「あの子、栗栖君と由美ちゃんのこと気にしてたのにね~」


 嘆息していた。

僕とベッキーは子供の頃から梨香姉に可愛がってもらってた。


でも本人は、使用人に向かない性格をしてるからな~。


わざわざ本家に窮屈な思いをしに、戻りたくなかったんだろうな。


五美「あっそうだ!、ねえ~栗栖兄」


栗栖「ん?」


五美「だったらさ~、せっかく出掛けるんなら、梨香姉に会いに行こうよ!」


栗栖「ん~、悪く無いけどさ、梨香姉にも都合があるだろうし、ターニャやドミニクにも聞いてからだな」


五美「あっ‥‥‥‥‥‥‥‥、そうだった」


喜代音「お嬢様‥‥‥。ありがとうございます」


 神妙な顔をする喜代音さん。


五美「ダハハやだな~喜代音さん、ただ私が梨香姉に会いたいだけだから」


 照れ臭そうに笑って誤魔化していた。


五美「そっ、それより栗栖兄!、明日は私に付き合いなさいよね」


栗栖「はいはい、朝稽古か久し振りだね」







☆☆☆☆☆☆☆☆






 本家の朝は早い。


 広大な敷地内に大きな道場を構えているお祖父ちゃんの元に。


 地元の子供もわりと通っている子も多いのだが、代々本家に連なる人脈で、近隣の高校、大学が合宿に使う事が多いようだ。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ