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週末父さんと本家に2


 



 これだけ広い本家だ。今は使われてない使用人用の家も幾つかある。


それでも昔から本家に使えてくれてる。使用人家族が住んでいるようだ。


 最近はお祖父ちゃんの内弟子家族が使っている家もある。


 昔ほど人もいないので、いちいち開閉だけのために、お手伝いさんが出向くのも面倒になって。


本家も色々と導入して便利になったようだ。





六美むつみ「いらっしゃい辰起さん、栗栖君」


辰起「やあ六美義姉さん」


栗栖「六美さん、お世話になります」


六美「あらウフフ♪、栗栖君も高校生になって大人ぽくなってきたわね」


栗栖「ありがとうございます!」


 六美さんは見た目通りおっとり美人さんである。


 因みに旧姓は近衛で歴史的にも有名な家系の分家筋に当たるお嬢様である。


六美「ラブリンもいらっしゃい」


「わふわふ♪」


六美「それにしてもウフフ!、朝からあの人とお父様が、張り切ってたわよ~」


栗栖「今日は色々とお世話になります」


六美「あらあらウフフ!、栗栖が辰起さんの息子じゃなかったら、五美の旦那にしたかったわね~」


 これにはちょと困る。


 笑ってスルーするしかないのであった。






☆☆☆☆☆☆☆☆





 夕飯が終わるや否や、お祖父ちゃん、伯父さん、父さん達は、地元の焼酎をストレートで飲み始めた。


あずま「うむ、飛び魚の焼き干か、旨い!、酒が進むな」


 お祖父ちゃんの東は、昔の時代劇から抜け出したような剣客のような空気を醸し出す人物だ。


 因みに六道と呼ばれる流派を修めている師範だ。


 六道とは刀、槍、弓、柔術、投擲、軍略の六の事で、


 その時代に合わせて馬術、空手、拳法、テコンドー、拳闘なども教えていたこともあるらしい。


 飛鳥井流蹴鞠もその流れで、本家に伝えられてきたようだ。


辰起「だろ?」


一乃辰「栗栖君は良い子だし、語学も堪能だ。将来はうちの会社に入ってもらいたいね~」


東「あやつは六道やらせても目録位の腕はあるしの~、海を渡っても早々は死にわせんぞ」


辰起「おっ、親父にしては評価してるな?」


東「まあの~、可愛い孫として贔屓目に見なくとも。あやつは器用に何でもこなせるからなの~」


一乃辰「それはそうとフリージアさんの姪が来るとか」


辰起「おう!、ターニャちゃんとドミニク君な」


東「ほ~う、本家に(うちに)連れてきなさい華さんに会わせてみよう」


一乃辰「おっ、母さんは珍しく帰ってこれるのかよ」


辰起「久々に母さんの手料理が食べたいな~」


「うむ」


「だな」


 栗栖の祖母の華は、本家の稼業である貿易会社の社長であるため、日本にいるよりも海外に住んでいた。


祖母の名前は飛鳥あすかである。旧姓法華院と言って花道の大家である。


因みに飛鳥井の分家筋に当たる。



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