護衛クエスト4
サニア「お父様、お待たせ致しましたわ」
ニッコリ、日溜まりのような優しい笑みを公爵に向けていた。
公爵「おお~、サニア!、今日も可愛いの~」
デレデレである。
公爵の気持ちも分かるよ?。サニアは僕らにも気を使えるいい子で美少女だ。だがちょと過剰な気がした。
公爵「全く、王にも困った物だ(あの馬鹿王子の婚約者決めに。伯爵家以上の令嬢を一堂に集めるお茶会を開くとはな‥‥‥‥)」
クリス「(NPCの考えてる事が、テロップで出るんだね)」
サミエル「(あっ、クリス君は初めてだった?。テロップ出るの貴族とか、複数のクエストに関係する。特別なキャラだけどね~)」
クリス「‥‥‥‥(なるほど)」
セリシア「(なんだか、公爵は次のイベントにも関わりありそうな気がするんだけど~)」
「「「(ありえそう~)コクコク」」」
サニア「こほん、お父様」チラリ
顔を赤くするサニア。父親のデレデレした様子が、とても恥ずかしかったのかもしれないな。
☆☆☆☆☆☆☆☆
報酬も決まった。サニアお嬢様の他に。御付きの侍女2名を同行させることとなった。
サミエル「そらそうでしょ?、仮にも公爵家令嬢だけを連れていけなんて言わないわよ」
クリス「ですよね~」
レティ「おっ、お嬢様!、この馬車凄いです」
ハナ「そうですよ~お嬢様!、お尻が痛くならない馬車があるなんて、ハナは、ハナは、感激です!」
キラッ綺羅と目を輝かせる。
サニア「でしょ!、それでクリス様と約束致しましたわ。近々新しい馬車を手に入れられるそうで、公爵家で買いますと」
「「おお~!」」チラ、チラ
サミエル「あら、クリス君は景品の課金チケットを。ガチャに回すのね?」
クリス「はあ~、そうなります。多分2000分は‥‥‥」
セリシア「まあ~良いじゃないのかな~。今度の豪華なガチャ一回は回せるから。それに200万ゴールドは増えるしね」
クリス「あれ?、そうなんですか」
サミエル「クリス君‥‥‥、公式に書いてあったわよ」
クリス「‥‥‥知りませんでした」
サミエル「クリス君は、もう少し公式とか、見た方が良いわね~」
クリス「あっ、はい‥‥‥‥」
言葉もなかった。
馬車を緩やかに走らせるクリス。
馬車の中から華やかな声と笑い声が聞こえる。
ちょと寂しい気持ちを抱いた。
クリス「こればかりは仕方ないんだけどね~」
何せクリス以外は、女の子しか居ないのだから、
クリス「無闇にクランメンバー増やせないしね」
此ばかりは仕方ないんだけどね。