護衛クエスト3
クリス達は話し込みながらもメイドの後をついて行く。
セリシア「到着のようね」
セリシア姐さんの促す先を見れば、
素手で触れる気に成らない作りの豪華な造りの扉があって、羽のある獅子がノッカーに噛み付く。装飾に目が行った。
N・メイド長「旦那様、皆様をお連れ致しました」
サミエル「流石は公爵家の当主が仕事する執務室ね。あの装飾を鉱石鑑定したら、あれは純金と銀の合金と出たわ。獅子の眼は猫目石だそうよ」
セリシア「それから錬金術師から言わせて貰えば、あの部屋は魔法道具として造られた部屋のようね」
N・執事「お待ちいたしておりました。それから申し訳御座いませんが、お連れの従魔の入室はご遠慮頂きます」
クリス「まあ~、それは仕方ないか、悪いなミズリー」
「うにゃ~ん」
腕輪になってたミズリーに触れると、宝石獣に変化すると。
仕方ないから扉の前で待つにゃ~ん
って鳴いた。
ウータン「そっか~。シラタマ」
「ウサビット~」
N・執事「‥‥‥‥!」
クリスの腕輪が宝石獣になったのでちょと驚いたようだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆
公爵「‥‥‥‥‥‥‥なるほど」
ニヤリ、公爵はクリス達を見て不敵に笑う。
(ふむ、あの青年が例の商人か、それにクランメンバーと‥‥‥。面白い)
N・執事「(旦那様、あの商人宝石獣と契約しておりました)」
公爵「!(なんと、清い魂を持った者としか契約しないと言われてる。あの宝石獣とか‥‥‥‥)」
益々、娘の運のよさに笑みが深まる。
公爵「さて、娘の護衛を王都の屋敷まで頼む。報酬は━━━」
『公爵令嬢を護衛しよう!』
報酬
・『ワイゲン公爵家、御用商人証明書』クランメンバーの公爵居城入場許可&王都貴族街入場許可書
・一人10万ゴールド
・一人25BP
サミエル「へえ~、悪くない報酬だわね」
セリシア「ええ~、確かに~」
「「「おお~」」」
うん確かに悪くないね。元々王都にあるダンジョンは入場許可書が必要である。
クリス「一人100万ゴールドでしたっけ?」
サミエル「ええ~、これが終わればみんな頑張るのよ?」
「「「「「はあ~い」」」」」
公爵「サニアの支度は済んでおるのか」
N・執事「間もなくかと‥‥‥‥」
どうも待たされたのは、サニアお嬢様の支度待ちだったようだ。
(なるほど家も母さんとかベッキーの支度には時間掛かってたからな~。)
みんなも頷いていた。理解出来るらしい。
N・メイド長『旦那様、お嬢様のお支度が終わりました』
公爵「入りなさい」
サニア「お父様、お待たせ致しましたわ」
ニッコリ、日溜まりのような優しい笑みを公爵に向けていた。