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閑話・老女は頭を抱える3




シールドバッシュを放った。サミエル姐さんの方がダメージを受けていた。


サミエル「まさか私の方がダメージ受けるとはね」


クリス「あっ、姐さんメールしたと思うんだけど」


サミエル「ええ、メールは見たわよ。でも自分で確認しないとね」


セリシア「クリス君は気にしないように。こればかりは職業病ね」


 二人は、根っからの研究者である。


クリスが驚くようなことも、二人は平気でやれる。研究者とはそんな人種だ。


クリス「そっ、そうですか?」


サミエル「それはそうとクリス君が見付けたこれは、色々と面白くなるわね」


セリシア「ええ確かに、でも今日は時間切れね」


サミエル「まあ~しょうがないわね」


セリシア「みんなも行くわよ」


「「「はあ~い!」」」


セリシア『サミエル、これって多分運営側が、いちプレイヤーが巨大モンスターに大ダメージ与える為に隠してたのよね』


 クランのメンバーに内緒で、チャット通信をする。


サミエル『多分そうね。しかも前回の王都で行われたPV大会のNPCが、あれだけ強かった答よね』


セリシア『ああ~、あれね~。通りでプレイヤーがダメージ与えられず。一方的にぼこぼこにされた理由が分かった気がするわ‥‥‥‥』


サミエル『ああ~、あったわ~、それにしても‥‥‥、クリス君の妙な引き強さは、相変わらずよね~』


 サミエルの言い方が、可愛い孫のことを気にするお祖母ちゃんのようだったから、セリシアは思わず苦笑いを漏らしていた。


セリシア『それはそうと。私達が使ってしまえば、直ぐにコンボアビリティだと気付かれるし、【気功】の絡みはプレイヤーなら気付くわよね~』


サミエル『そうだったわね。はあ~、クリス君に聞いてからだけど検証クランに投げちゃいましょうか、(面倒だし‥‥‥)』


 ちょと考えながら小首を傾げる様は、ちょとおしゃまなお姉さんぶりたい幼女にしか見えない。見た目ドワーフの幼女は、どう見てもおしゃまな幼女にしか見えなかったりする。







☆☆☆☆☆☆☆☆






クリス「次回のイベント終わりにならいいスッよ」


 馬車を用意していたクリス君に二人から話したわけだが、意外な申し出であった。


サミエル「まあ~確かにね」


セリシア「クリス君も男の子って訳かな?」


クリス「はい」


 クリスの気持ちも理解出来たので、サミエルもにこやかな笑みを浮かべていた。


セリシア「ならクエ終わったら私達は、訓練ね」


サミエル「意義なしね」


 話が纏まったようだ。

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