閑話・老女は頭を抱える
『エンドアースにログインしました』
サミエル「ふう~、連日の実験に加えて前期の論文読むだけで一苦労ね」
私が教鞭をとる大学は、学部毎によるポイント制を導入している。
四年間で252Pを取り、卒業論文提出すれば、大学を卒業出来る訳だ。
だいたい一年の頃は、みんな張り切りすぎて、沢山授業を取るわけだわね。
そこにターニャの見た目が、ある意味人気に火を付けてるのもあって‥‥‥‥、
ターニャの週に四枚ある授業が人気である。
立ち見が出るほどに‥‥‥‥
ターニャの授業は毎月の論文提出だけでポイントが貰えるわりとリーズナブルな物だ。
ただ月末になると慌てて提出してくる生徒が多くなる。もっと余裕を持てと言うのだが、100名近い生徒の中から実に7割の生徒がそれである。
月末になると2徹はよくあることだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆
サミエル「おや?、クリス君からメールか、彼も豆だよね~」
幾つになってもマメな優しい男性からの手紙は嬉しい物だ。
サミエルにとってもちょとした楽しみになっていた。
サミエル「ええと‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。はあ!?」
思わず叫んでいた。
しかもメールは一つじゃなく、マメなクリス君らしく。分かった情報やコンボアビリティの基点に【気功】を使うと。驚く効果をもたらせた事が書かれていた。
サミエル「まあ~確かにコンボアビリティは、検証クランでも初期に検証はされてたけどね~」
幾つかのコンボは見付かっていた。
サミエル「まさかよね~‥‥‥‥‥」
【気功】を使わなければ、コンボアビリティが上手く使えない仕様になっていたとは、
サミエル「まあ~当たり前と言えば、可能性はあった訳だけど‥‥‥‥」
考えの違いと、漫画なんかだと主人公が気功をしったり、闘気を覚えてパワーアップなんてのは定番だ。
定番過ぎて頭に無かったのは確かだ。
サミエル「これ色々試したくなる子がいそうね‥‥‥‥」
そっとため息を吐いていた。
案の定と言うか、騒がしくなったのは言うまでもない
何故かミィーが仁王立ちで待ち構えていた。
ミィー「あっ、お兄さん遅いです!、待ってたんだからねお兄さん!、メールの内容詳しく」
クリス「おっ、おう」
サミエル「うん、気持ちは分かるけどちょと落ち着こうか?」
ミィー「お」
ミィーは、クリスに手を伸ばした体勢のままズルズルとドワーフの見た目幼女に引きずられて行った。
ヨッシー「ミィー、ちょと恥ずかしいにゃ」
ミィー「ぐふっ、まっ、まさかヨッシーに言われるとは」
ヨッシー「ちょ~、ミィー酷いにゃ」
ウータン「二人とも!、今はお兄さんのお話が先だよ」
「「はあ~い」」
セリシア「そんな訳で、クリス君が知ったことみんな興味津々なんだよ~ね~、もち私も」
クリス「あっ(リアルのことで忘れてたよ)はい」