パーティ合流2
ああ~確かにあったよ。
しかもスゲー見付けにくい所にさ。扉の真裏にって、見付けさせる気あるのか?、
これアンビャス君に言われなかったら、僕たちじゃ気づけなかった可能性あるんじゃないかな~。
それにさアンビャス君を連れてくるを選択して無かった場合……、もしかしてクリア自体が無理だったとか?。
いやいや流石にないか、これ本当にメインストリーなのかな?、段々別物のように思えてきた。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「なんか揺れが、大きくなってないにゃ?」
「うっ、確かに、それにうなり声が聞こえてきたし。少しやばくないかな」
永遠に続くかと思われるような長い階段を。私達は不安になりながら降りて行った。
「あっ、階段終わり………」
ガガがが!?、ドガン!、ガガがが!?、連続で凄まじい音がした。
思わず二人は首を竦めさせた。
涙目になってるヨッシー。わっ、私だって怖いから(>_<)
恐怖に苛まれながら、ようやく階段から解放され出たのは岩だなで出来た大きな………、牢獄!?。
「ウギャアアアアア?!、化け物にゃ」
「ヨッシー!」
「あっ………」
ヤバイ、非常にヤバイですはい。
◇◇◇◇◇◇◇◇
少しだけ前。
看守室に入ったら、麻痺の魔道具と。その説明書が置いてあった。
『特殊アイテム』
一つにつき。どんなモンスターであろうと一体2分間。麻痺させる事が出来る。
その名もスタンガン、ネーミングとかさ。まんまじゃないかな?、が三つ置かれていた。見た目海洋映画とかで見た。照明弾のような拳銃形、しかも一人一つしかもてない不親切設定。
これってさ………、
運営に色々言いたかったが、グッと我慢した時だ。
『ウギャアアアアア?!、化け物にゃ』
『ヨッシー!』
『あっ……』
非常に、分かりやすい叫び声に、僕たちは急いで看守室から出た。
ブモモモモモモ!?
牢獄越しにレッサーミノタウルスと反対側の牢獄に。何故かヨッシーとミイーが入っていた。
「お兄さん!牢屋の鍵がありました」
またしてもアンビャス君のファインプレーだ。
ブモモモモモモ!?
ガンガン牢屋のぶっとい鉄の牢にレッサーミノタウルスが鉄球を叩きつけていた。
「あっあの~、熊兄さん、お願いします」
「………、分かった」
僕だって恐いのに。嫌な汗をかきながら、何とかヨッシー達の牢獄にたどり着いた。
「お兄さん、お兄さん、お兄さん、お兄さん、お兄さん、お兄さん、お兄さん、お兄さん、お兄さん、お兄さん、お兄さん、お兄さん、お兄さん、お兄さん、お兄さん!」
涙で酷いことになってたミイー、ヨッシーはにゃにゃ泣いてるし。怖かったようだ。
僕だって怖いよ。でも女の子の前だし、少しだけ頑張る。
早鐘のように心臓が早まる。
(怖い怖い怖い怖い。早く早く早く早く早く、怖いよ~マジで(>_<)から)
ガンガン、ガガが、スゲー音させてるし、すっかりゲームのクエストだってこと忘れていた。
かちゃり、
「開いたよ」
「うにゃにゃにゃ」
「お兄さん!」
ヒシリ、二人に抱き着かれ新しいビッグボアの鎧が、デロデロに(幼女汁)、半分泣きたい気持ちになりながら、しばらく慰めることしかできなかった。
これ仕方ないよね?。ゲームマスターもきっと許してくれるさ。