表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
499/1032

父さんの男の料理と週末の予定2



栗栖「ふ~ん、何日有給取れたのさ」


辰起「有給14日、夏休み合わせて20日だな」


栗栖「おお~頑張ったね父さん!」


辰起「まあな、ただまあ~、上から有給の消費を促されたんだよ」


栗栖「ああ~、市役所側の事情か~」


 大人の事情である。父はわりと仕事大好き人間であるから。父さんらしい理由だ。




辰起「で、夕飯は何の予定なんだ。栗栖」


栗栖「今日は特売品のイカと飛び魚は、捌いてあるよ」


辰起「おっ、いいな~、あれはあったか?、どうなんだ」


栗栖「ああ~。とびっ子ね。少しあったから酒に漬けてから、さっきイカと一緒に塩振ってザルにあげて干しであるよ。それと飛び魚は晩酌用に少し刺し身にしたけどね、それとは別に飛び魚三匹は塩を振って、冷蔵庫に入れてあるよ」


辰起「おう!、よくやったぞ栗栖」


 無駄にでかい父さんに頭を撫でられる。ちょと痛いが悪く無い気持ちになるんだよね~。


飛び魚をこれから焼くようだ。


(お正月にはハゼを使うんだよ、あれを御雑煮の出汁に使うんだ)


栗栖「あっ、もしかして週末本家に行くのかい父さん?」


辰起「おう!、こいつは兄貴と親父と飲むときに煮物の出汁に使うんだ」


 父さん達の酒の魚はだいたい何時も同じものが出されてる。


と‥‥‥‥五美が言ってたな~、


九州の男の酒飲みの定番が、蕎麦がき、薩摩芋の甘露煮、飛び魚の焼き一夜干しも使うが、これを出汁に里芋の煮物を作ると絶品である。


辰起「さて、たまには夕飯でも作るか」


栗栖「ヘぇ~父さんが夕飯作るの久々だね、何作るの父さん?」


辰起「おう、唐揚げだな!」


栗栖「ああ~、もう定番だね~」


辰起「まあな~、ガハハハハ!」


 何が楽しいのか、僕にはよく分からないかな。


 ただ大量の唐揚げだけだと。ちょとね‥‥‥‥。


あぁ~、まあ~、ニンニク繋がりだけどバーニャカウダーかアヒージョでも作るかな。


母さんも父さんと飲みたいだろうし。


栗栖「この間姉さんが母さんにお土産に貰ったワインあったよね」


辰起「おう!、クリスタルのロゼな」


 なんと一本うん万円すると言う高級ワインである。


お酒って高いのは青天らしいよ。


 ちょと信じられない世界だよね!。







☆☆☆☆☆☆☆☆






ベッキー「ん~、かりゃあげんふ~(唐揚げ最高~)」


リスだ、リスが妹?、いやいやリスのように頬を膨らませ唐揚げをほうばるベッキーに。父さんは嬉しげに笑い。


 母さんはワイン飲みながらニコニコである。


もっとも側に父さんが居るからってのがあるだろうが、


 たまにはこんな穏やかな日もいいかな。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ