父さんの男の料理と週末の予定
何だか御都合主義で終わった隠しクエストも。予想よりも早く終わっていた。
リアル時間で2時過ぎである。予想よりもかなり早いな‥‥‥‥。
(たまにはいいか‥‥‥)
早めにゲーム止めて、母さんの手伝いするかな。
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クリスはログアウトしました。
栗栖「ふう~、大変だったな~、でも‥‥‥」
面白かった。PVももうちょとやっていいかもな~。15R解禁したからかNPCと触れあうと言うか、向こうから近寄って来てたな。
エンドアースの余韻にニマニマしていた栗栖だった。
リビングに降りるとまだ母さんは町内会から帰って無いようだね。カツカツ「クウ~ン?」
遊ぶ?。
栗栖「いや、明日のお昼に、フレンチトーストの支度でもしとこうかな~ってね」
「‥‥‥クウ~ン」
ああ~、お姉ちゃん食べるもんね。
ラブリンは納得したようでリビングの隅にある。自分の寝床に戻り、お気に入りのベッキーが子供のころ使ってたバスタオルに頭を乗せた。
この時栗栖は気付いて無かったが、わりと自然な感じでラブリンと話していたりする。
実際に気持ちが通じたか分からないが、頭のいい犬は2、3才の理解力を有してると聞くのでたまたまの可能性もまだあった。
栗栖「こんなもんかな?」
業務用のバッドに並ぶフランスパンが、卵液に漬かっていた。
まんま業務用の冷蔵庫にラップして仕舞う。
辰起「ただいま~!」
栗栖「ん?、今の父さんの声だよな」
「ゎふ!」
ラブリンが出迎えに玄関に向かった。
スマホを開いて時間を見るがまだ3時過ぎだった。
何時もなら仕事中の時間である。
辰起「ラブリンお出迎えしてくれたのか!」
「わふわふ♪」
何だか父さんの楽しげな声を聞いて思わず噴いていた。
栗栖「お帰り父さん」
辰起「ただいま~、あれ母さんは」
栗栖「さっき町内会の集まりで遅くなるってメールあったよ」
一瞬なんとも言えない顔をして、眉間に皺が寄る。
辰起「‥‥‥‥はぁ~、そうか」
何とも寂しげに肩を落とした。全く父さんは母さんのこと好きすぎて此れだ。
両親がラブラブなの悪く無いんだけどね~。
見せられてるほうは堪ったもんじゃないよ。
辰起「栗栖は夕飯の支度か?」
栗栖「明日のお昼にベッキーがバケットかフレンチトースト食べたいってさ」
辰起「なるほど」
栗栖「で、父さん早いけどどうしたのさ」
辰起「ああ~、この間祭日に出勤日になっただろ?、振り替えになるんだが、次いでだし。夏休みも近いから半休とって明日から有給休みに入る」
栗栖「ふ~ん、で何日取れたのさ」