快楽者4
ゴールデンウィークは、7日まで連続投稿予定
クリスは貧民街の住民に囲まれていた。
みな顔色が悪い。
多くは男だが、女の姿もあった。
【空間把握】を広げた。
(‥‥‥‥ああ~。やっぱりね~)
通りの裏側に、人が固まっているのが分かる。
何となく女子供を、武器を持った人間が囲んでる図が浮かんだ。
貧民の男「‥‥‥済まない『ダルク』の人」
貧民の女「子供が‥‥‥‥」
『03:53』
彼等は普通のNPCである。現地人とも言える。
(僕らプレイヤーと違い。住民を倒した場合は、死ぬ危険があるのか‥‥‥‥)
『03:37』
クリス「‥‥‥‥‥【我慢】」
貧民の民による包囲網から、トンと大きくジャンプして、ダメージを受ける覚悟でクリスは抜け出した。
貧民の女「あっ!」
貧民の男「なっ」
あばら屋の屋根を足場に、次々と先に飛んでいく。
ギャング「おっ、おいテメーら!」
ギャング「あっ、彼奴を追え!」
思わず貧民の民は、顔を見会う。
貧民の民を見張り脅していたギャングの多くは、クリスを追って先を急いだ。
ここに残ってるのは、ギャング二人、
貧民の女、あるいは男、手に武器がある。
人質をとられた時に渡された物だ。
周りには、同じ貧民の民がいた。みな同じような顔をしていたんだ。
ギャング「なにをしてやがる!」
ギャング「早くしやがれ!」
貧民の民は、ギャングを囲みそして‥‥‥‥‥。
『『ギァアアア‥‥‥‥‥』』
断末魔の声が二つ聞こえていた。
☆☆☆☆☆☆☆☆
クリス「おっ、予想外に上手くいった!」
新しい事も分かった。気功使っていると移動スピード、跳躍力、動体視力が上がっていた。
クリス「これフィールドで使えば、バトルが‥‥‥ああ~、もしかして」
ちょっと気付いた。
クリス「そりゃそうだよな~、有名クランは知ってるよな」
クリスは盛大に勘違いをしていた。
多くのプレイヤーは、下位に位置付けられてる気功をわざわざ使うことはない。
上位と思われてる派生【闘気】
魔力を纏う【魔闘気】
この派生スキルをレベル5まで上げると。武器に魔法を付与して扱うスキル【魔法剣】
闘気を武器に集める【集気法】を覚える事が出来るので、
有名プレイヤーの多くは、これ等を得意な技、または必殺技と呼んでいた。
その為、気功を使ったコンボアビリティを扱うことで必殺技を複数扱える事を知るプレイヤーはいない。
王都にある剣術、槍術、体術、弓術の道場に入門したNPCだけが気功の汎用性を知るだけであった。
クリス「おっ、人質発見と【気功】」
『04:59』
クリス「【溜め】【縦斬り】」
コンボアビリティ【地烈斬】