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快楽者2




快楽者「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」


 苛正しげに顔を歪める快楽者は、落ち着かない様子を見せた。


快楽者「‥‥‥い‥‥‥‥‥‥い」 


クリス「?」


快楽者「痛いんだよ!。何故私が傷つくんだ。ただ私が切り刻むだけに存在する下級な生き物が、私を傷つけるだと!。あってはならないんだ!」


 訳の分からないこと喚きながら、快楽者と呼ばれるスペクターの幹部が我を忘れたように。滅茶苦茶な攻撃を仕掛けてきた。


『00:17』


クリス「【溜め】【溜め】【薙ぎ払い】」


 コンボアビリティ【昇竜】


快楽者「シィィィネェエエエエ!、ガハッ」


 無防備に気の猛烈な圧力を受けて、ノックバックを与えた。


快楽者「この雑魚が!。私に傷を付けるとは」


クリス「【気功】」


『04:59』


クリス「キモ、メッチャキモいんですけど~、とか言ってみたり?【気功】【溜め】【溜め】【溜め】【パワースラッシュ】」


 コンボアビリティ【竜ノ咆哮】


 クリスの全身から濃密な気が立ち上ぼり、振るわれたロングソードから不可視のエネルギーが、空気を抉り取るような螺旋の軌道を取って快楽者にぶち当たる。


クリス「あっ、種族スキル使ってみれば良かった」


 いきなり気持ち悪い奴が現れて、


すっかり忘れていたクリス。


クリス「あっ、残した」


快楽者「グフッ【低回復】」


クリス「なっ、暗殺者が回復魔法だと」


 回復魔法のレベルが低いのか、HPバーも四割程か、


快楽者「よくも、よくも、よくもやってくれたな!」


クリス「【気功】」


『04:59』


快楽者「【気功】【溜め】【刺突】【刺突二連】【刺突三連】」


 コンボアビリティ【十六夜】


 快楽者の手元から、漆黒の刃と、気を意味する赤い刃がクリスを襲う。


クリス「クッ、なんだこれ魔力が減っていく」


 漆黒の刃は魔力を、赤い刃は貫通攻撃であった。


クリス「面倒な攻撃アビリティだ‥‥‥‥」


 嫌な攻撃だ。


快楽者「グフ、グフフ、アハハハハ、最初から魔法を使うべきでした」


(今のコンボは魔法が‥‥‥‥)


 どうやら魔法とアビリティのコンボもあるようだ。


『02:31』


 素早く回復薬を使って回復させる。


クリス「【体当り】【膝蹴り】」


 コンボアビリティ【竜巻脚】


 ロングソードをフェイント変わりのブラフに使う。


 クリスは気を立ち上らせ。一個の塊となってマーネインの懐に飛び込んだ。


快楽者「くっ」


 快楽者が避けきれないと悟り防御の体勢に入った。



ドガン!



 体当たりを受けて、宙に体が浮き上がる。





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