娼館の攻防Ⅳ
RV300越えました。感謝を。
ランバルト王国にとって、傭兵は、国にとっても、無くてはならない存在である。
ある一定の力を持った抑止力であり、金を払えば兵士程ではないが、戦力に数えられる存在だからだ。
その一方で、傭兵が多少のやんちゃを起こすのも、ある意味許容範囲の範疇として、貴族からは見られていた。
特に副都市であるワイゲンでは、と‥‥‥‥。
但し書きが付くが、見逃されていた。
貧民街があるのは王都とワイゲンだけである。
そう聞かされれば気が付くだろうか‥‥‥、
同じ理由で、傭兵と同じく必要悪がある。
そう闇ギルドであった。
同じ扱いの組織が、貧民街の管理者としてのギャングの扱いであるのだが‥‥‥‥‥
貴族にとって、ギャングとは、金を産み出す者達でしかない。
擁するに‥‥‥‥。
例え今日、頭がすげ変わっても。明日、新しい頭が、金を払えば問題にしない。
それが貧民街を支配するギャング達の立ち位置であった。
元傭兵「なんだテメーは‥‥‥‥」
元傭兵「あっ!、こいつ『ダルク』の者だろ」
元傭兵「何だと!、出入りだ!、敵が来やがったぞ、野郎ども!、いてもうたれ!」
『『『何だと!、ぶっ殺せ』』』
わらわらと歓楽街の幾つかある建物から、用心棒が出てきた。
おおよそ30人はいるか、全員武器を抜いていた。ヤル気に満ちていた。
クリス「【気功】」
『04:59』
『『『『『『ぶっ殺せ!』』』』』』
クリス「【溜め】【縦斬り】」
コンボアビリティ【地烈斬】
『04:29』
クリス「【溜め】【蹴り】」
コンボアビリティ【ソニックショット】
わざわざ待ち構えるまでもない。
『『ガハッ‥‥‥』』
『テメー、良くも!』
『いっ、一斉にかかれ!』
『『『『『ウオオオオ!』』』』』
クリスに用心棒達が、一斉に掛かる。
『03:19』
クリス「今までは、単発のアビリティばかり使ってたけど、大人数に大してには、範囲アビリティが必要だよな」
クリス「【溜め】【薙ぎ払い】」
コンボアビリティ【烈風衝】
ロングソードが赤く明滅した瞬間、クリスの周囲を大きく斬り払うように。体が勝手に動いた。
クリスを始点に、四方に衝撃波が放たれる。
『『『『ガハッ‥‥‥‥』』』』
『くそっ!、こいつ強いぞ』
『早く増援を呼べ!』
ここの歓楽街ステージは、多数の敵を倒す事が必要なようだ。
コンボアビリティ【猛虎・強震撃】
当たるを幸いに。一斉にかかって来た用心棒が、ブッ飛していた。