分断パーティB
━━残された二人。猫族のヨッシーはにゃにゃと頭を抱える。
「どどど、どうするにゃ!」
小柄な少女。獅子の獣人、年の割には育ったお胸が主張していた。
「ん~ヨッシー大丈夫だよ。まだクエスト続いてるみたいだし」
ややボーッとした印象が強い、目がやや眠そうなのと。クリスが居たときみたいな甘えた空気は消えていた。
「にゃにゃ、ミイーが何時もに戻ってるにゃ」
「ヨッシーは猫になりきりすぎると。口癖になるよ~」
うっ確かに、口ごもる。
「さっきの光で、魔方陣が消えてるわね」
「あっ、ほっ本当にゃ」
魔方陣のあったほぼ中心に、祭壇があった。
「取り合えずヨッシー。あの祭壇調べてみてよ」
「分かったにゃ!」
落ち着いたら、何時もの元気娘に戻っていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「あっ、仕掛けがあったにゃ」
ヨッシーが祭壇を調べること少し。
「罠はないにゃ。仕掛けを動かすにゃ」
ガコン、祭壇の台座にあった石柱を押し込むと何かが開く音がした。
「階段にゃ」
「ビックリマークが出てるよ」
「本当にゃ」
二人がビックリマークに触れると。
選択肢が表示さるた。
1『怖いからこの部屋に残る』
2『二人が心配だから下に向かう』
こんな選択肢は初めての事でヨッシーは戸惑う。
「うにゅう、これは困るにゃ」
「……………………………………………………………………………………、下に行きましょう」
「にゃにゃ。行くのかにゃ?」
「ええ、だって面白そうだし。下にはもしかしたらウータンと熊兄さんがいるかも」
「そっ。そうだったにゃ」
2『二人が心配だから下に向かう』
二人は、階段を降りて行った。
◇◇◇◇◇◇◇◇
「ウータン。二人も探索してるようだ、どっちを選択する?」
野良でも今はウータンが、リーダであるだから聞いていた。
「あっ、やっぱり」
1『一緒に行こうか』
を選択していた。
「うっうん、一人で残されるんじゃないかと不安だったんだ」
暗かった表情が幾らか安堵が見えていた。ああ~そうだよな、僕だってそうだったじゃないか、急に子供の頃思い出した。
父方の方城は、元を正せば戦国時代。伊勢から、北条家に養子に入った遥か昔にいた英雄に連なる一族で、九州に移り住んだ。その時に北条から方城に名を替えたと言われている。
父、方城辰起の生家は豪族であった名残もあって、未だに武家屋敷が残されている。子供の頃父方の実家に遊びに行った時。隠れんぼをしたのだ。そこで従兄弟達と。古い倉に入り込み探検をしたのだが………、
家人が誤って倉を閉めてしまい。クリス達は半日閉じ込められたものだ。あれはマジで怖かった。従兄弟達はいたけど。もしも一人でとかはちょっと………。
「僕達の側から離れないようにね」
「うん!」