フリーな一日は古い宿屋の激闘から
ロングソードが赤く光った瞬間、十文字の斬撃がクリスを襲う。
クリス「なっ!、飛ぶ斬撃」
慌てて、横に飛んだが、僅かに喰らった。
ダメージは大したこと無いが、まさか飛び道具を使う事が出来るとは、完全な予想外な出来事であった。
(今の、多分十文字斬りだよな‥‥‥‥)
傭兵リーダー「フハハハハハ、驚いたようだな!」
傭兵リーダーは、ロングソードを振りかぶり、振るう。
クリス「なっ、また!」
慌てて飛び退いた。今のは縦斬りだろう。
なす統べなく、クリスはひたすら傭兵リーダーの攻撃を避け続けた。
傭兵リーダー「フハハハハハ!、避けるのは上手いようだな、ほらほら、ほら!」
嗜虐に満ちた醜い顔をした傭兵リーダーは、恍惚の表情をしていた。
(うわ~、コユイ敵だな)
しかし一方的に攻撃をされるのは、ストレスが溜まる。
でも‥‥‥‥。
クリス「待てよ‥‥‥」
NPCが使えると言うことは方法があるって言うことだ。
クリスはもう一度鑑定・魔眼を使ってみた。
『傭兵リーダー45・【気功】』
クリス「!、なるほどね」
ヒントが分かれば、後は試すだけだ。
クリス「【気功】」
『04:59』
基本の打撃、蹴りを気功を使った状態だと、防御を無視して貫通ダメージを与える事が出来た。
しかし攻撃が飛ぶような事はないか。
クリス「やっぱりコンボアビリティ?」
傭兵リーダー「フハハハハハ!。どうしたどうした」
しばらく傭兵リーダーの行動を観察していて。
クリス「あっ【気功】」
『04:59』
ようやく気付いた。
クリス「【溜め】【打撃】」
コンボアビリティ【遠当て】
傭兵リーダー「なっ!」
クリスが飛ぶ打撃を放ち、傭兵リーダーに僅だが、ダメージを与えた。
急に俯いた傭兵リーダーの体が震えた。
傭兵リーダー「糞が‥‥‥‥、糞が、糞が、クソガ、クソ野郎が!、認めない。認めてはいけない、認めれるか!」
急に形相を変えて、無差別に攻撃を始めた。
クリス「【溜め】【蹴り】」
コンボアビリティ【ソニックショット】
傭兵リーダー「ガハッ‥‥‥‥、まただと!、まさか、まさか、まさか。ああ!」
絶叫を上げて、クリスに向かって走りだした。
傭兵リーダー「ああ!」
クリス「なっ、なんだ?」
いきなり縦斬り、十文字斬り、回転斬り、
傭兵リーダー「死にやがれ!【ヤマタノオロチ】」
七つの斬撃が、クリスを押し包むように迫る。
クリス「接近しながら放つ遠距離攻撃ち同時に‥‥‥」
傭兵リーダー「喰らいやがれ!」
八つ目の斬撃を自分で放つ。