フリーな一日は気功の使い方を知る
隙だらけの盾持ちに向かって、鋭く踏み込んだクリスの体当たりをまともに喰らった傭兵、体が浮き上がる。
傭兵を追うように飛んで、体を捻り傭兵の頭からハンマーで殴るような膝蹴りが襲う。
ドゴン!
床に叩き付けられた傭兵は、一度バウンドした。
見ればクリティカル判定の星が散っていた。
HPバーはみるみる減っていき。
削りきっていた。
傭兵・鎧「チッ、バカが不用意に攻撃なんかするからやられるんだ」
傭兵・手甲「テメ‥‥‥。よくもやってくれたな」
ふらふらしながらも立ち上がった手甲持ち。
見ればHPバーが半分回復していた。
どうやら鎧持ちは回復役だったようだ。
クリス「【気功】」
『04:59』
カウントダウンが始まる。
クリス「【打撃】【蹴り】【肘打ち】」
HPの少ない手甲持ちに攻撃を仕掛けた。
いくら回復してもダメージが残った傭兵は、クリスの三連コンボをまともに喰らった。
傭兵・鎧「チッ、回復する」
傭兵・手甲「たっ、頼む」
残り3割りのHPバー、焦った手甲持ちが懇願していた。
鎧持ちが、舌打ちしながらも後ろに下がった手甲持ちに近寄る。
クリス「今!【体当たり】【肘打ち】」
コンボアビリティ【猪蝶突進肘】
クリスの全身から気が立ち上ぼる。鋭く踏み込んだクリスの体は、一個の塊の如く傭兵・鎧の懐に飛び込み。
ドグン!
無防備なままクリスの一撃を喰らった傭兵・鎧は。
クリティカル判定の星が散っていた。
HPバーが瞬く間に減っていき、削りきっていた。
傭兵・手甲「クッ、チクショウが!」
クリスは素早く走りだした。
クリス「【体当たり】【膝蹴り】」
コンボアビリティ【竜巻脚】
棒立ちの傭兵・手甲は避ける間も無く。
HPを全損していた。
『クリスは傭兵グループを倒した』
報酬
・ブルーメタルの盾+40
・ブルーメタルの鎧+40
・ブルーメタルの手甲+35
・150000ゴールド
・30BP
クリス「おっ、効果は無いが今の装備より良いな!、では早速‥‥‥‥」
傭兵リーダー「ほほ~う、意外にやるね」
クリス「ですよね~」
にやにや新しい玩具を見付けたと言わんばかりに、眼を輝かせていた。
クリス「回復だけしとこう‥‥‥」
傭兵リーダー「少しは楽しませろよ?」
青いメタリカルなロングソードを抜いていた。
いかにもな狂気に満ちた顔から、どうやら戦闘狂の類いらしい。
クリス「‥‥‥絶対強いよな」
傭兵リーダー「まずは小手調べだ」
ロングソードが赤く光った瞬間、十文字の斬撃がクリスを襲う。
クリス「なっ!、飛ぶ斬撃」