古い宿屋三階
《古い宿屋・3F》
傭兵「なんだ。下が騒がしいと思ったら侵入者か」
傭兵「やっぱロートルは使えねえな~」
傭兵「ガハハハ違いねえ!」
傭兵リーダー「さっさと侵入者を殺して、依頼者に報告するぞ」
「「「おう!」」」
どうやら今までの相手とは違うようだ。
それぞれ手甲、鎧、盾を持っていた。リーダーは剣を持っていたが、青い鉱石なんて初めて見る物だ。
鑑定・魔眼をONにした。
『傭兵リーダー45』
『傭兵33』
『傭兵34』
『傭兵35』
と表示されただけだった。
(見えたのレベルだけか)
クリス「【打撃】【打撃】【蹴り】」
クリスの攻撃を盾持ち傭兵が前に出て、的確に防いだ。さらに盾が赤く光った。
咄嗟に後ろに飛んだ。
クリスにカスった。ダメージは少ないが酩酊状態、いわゆるピヨッてしまった。
(不味い‥‥‥)
必死に体を動かそうと焦るクリス。
傭兵「へっ、よわちいな」
手甲持ちが飛び出した。手甲が赤く光った。
クリス「ガア!」
なんとか防御が間に合った。
(なっ、貫通してる)
防御してるのに、ダメージを受けていた。
クリス「【蹴り】【蹴り】【体当たり】」
傭兵「チッ」
攻撃こそかわされたが、体当たりを傭兵はかわすことが出来ずに。まともに受けてダメージを与えた。
その間に、素早く回復薬を出してダメージを回復する。
(貫通攻撃か‥‥‥そう言えば、気功を使って無かったな)
クリス「【気功】」
『04:59』
クリス「なるほどね!【打撃】【打撃】【蹴り】」
ジャブをまじえながらストレート12、前蹴り。
傭兵「チッ、いきなり強くなりやがった」
与えたダメージこそ大したこと無いが、貫通攻撃は有効だった。
傭兵「野郎!生意気な」
飛び出した手甲持ちは、怒りに任せて打撃を連打してきた。
しかしクリスは、難なくダッキング、スウェーを繰り返し防御していた。やがて傭兵の攻撃が大降りになって、隙を見付け素早く反撃に回る。
『01:29』
クリス「【体当たり】【肘打ち】」
コンボアビリティ【猪蝶突進肘】
傭兵「ガハッ」
HPバー残り一割、流石に一撃とは行かないようだ。
傭兵「野郎!、俺が防ぐ」
傭兵「おう!」
追撃に転じたクリスに向かって、盾持ちは手甲持ちの前に出て、シールドバッシュを繰り出した。
クリス「【体当たり】【膝蹴り】」
コンボアビリティ【竜巻脚】
盾持ちのシールドバッシュを横に飛んでかわした。