フリーな一日はスラムでバトル2
《古い宿屋1》
裏路地2のボスを倒したら、眼前にででんと古い宿屋があった。
クリス「今度は室内戦か、まあ~体術メインだから好都合だけどな」
新しくアビリティ膝蹴りを覚えた。
どうやらスキルの体術は、かなり自由度が高いスキルのようだ。
ただ打撃だけでも、ボクシングの要領で、フェイント入れたジャブ、ストレート、ボディー。アッパーのように打撃を使い分ける事が出来た。
蹴りも同じで、そこから組み合わせれば肘打ち、新しいアビリティの膝蹴りも組み合わせれば、自分なりの格闘技やコンボが出来上がるようだ。
クリス「自由度があるのは良いけどね。僕なら‥‥‥‥」
サッカー少年のあこがれはやっぱり~。
オーバーヘッドとか、普通にやると背中打つし、痛いからやらないけどね。
まあ~、一度だけダイビングボレーはやってみた。
ボールなんて蹴れず失敗したけどね。
あれ無理だろ、出来るやつはちょっと痛みに鈍感な奴だけだ。
クリス「ここなら出来るかもな~」
ボール無いから無理そうだが、
クリス「うん、色々試してみるか」
傭兵崩れ「なんだテメー、何のようだ」
傭兵崩れ「おいおいわざわざ金をくれにやって来たようだぜ」
傭兵崩れ「おほっ、悪いなにいちゃん金置いてけや」
ナイフを手に、黄色い歯を剥き出しにした傭兵崩れ達はクリスを襲い掛かる。
クリスのアバター、赤熊族の男は生まれついての戦士である。
魔力を持ったせいか細身で、手足が長い。それだけでも武器になるのが格闘技であった。
身長はリアルより11Cmも高い、自慢じゃないが同年代の中では、足は長い方だ。
クリス「【蹴り】【蹴り】」
バカな傭兵崩れは、ナイフを振りかぶった。
大きな隙に遠慮なく膝にロー、体勢を崩したから、回し蹴りで後ろに飛ばした。
クリス「ステゴロより、足技の方がやり易いな」
ベッキーが好きなマンガ見てると、ついそんな風に呟きたくなるのは男だからだろうか?。
傭兵崩れ「て、テメーよくもやりやがったな!」
室内戦を想定してか、グラディウス、鉈のような武器を抜いていた。
クリス「【打撃】【蹴り】【肘打ち】」
攻撃されるまえに殴る!。
ボディー、ロー、打ち上げる肘打ちの三連コンボ。
傭兵崩れ「がぶっ‥‥‥‥‥」
白い物を吐き出しながら、傭兵崩れがぶっ飛ぶ。
絶対、ムーンサルト決めてみたい。
クリス「【蹴り】【蹴り】【膝蹴り】」
傭兵崩れ「やっ、野郎!、ガフッ」
回し蹴りから背面蹴り、勢いを使っての回転膝蹴りが、傭兵崩れの顔面を捉えた。
ちょっとだけミィーの気持ちが分かった気がした。