フリーな一日は驚きの変化から
空き地に入ると目につく物が幾つかあった。
簡易テントが設置され。炊き出しに人が並び、幾つか御座に商品が並ぶ粗末な店を開いていた。
クリス「へえ~」
ジャンヌ「マスタークリスようこそ!」
クリス「やあ~、ちょっと聞きたい事があってね」
ジャンヌ「あっ、はい!、なんでも聞いてください、ムフウ~」
なんだか鼻息は荒いし、顔が近いし。
クリス「ああ、あのさちょっと近いから」
ジャンヌ「あっ、ごごご、ご免なさい!」
慌てて跳び跳ねた。
クリス「聞きたいのは、裏カジノが何処でやってるのかを」
ジャンヌ「あっ、カジノはスペクターの縄張りにありまして‥‥‥」
それはちょっとな‥‥‥
ジャンヌ「ただ、裏カジノは闇ギルドの物だそうです」
なるほどね。ちょっと厄介かな。
クリス「そっか、ありがとうな」
ジャンヌ「いっ、いえ、お役にたてましたか」
クリス「もちろんだよありがとうね」
ジャンヌ「‥‥‥‥‥‥‥//」
真っ赤になったボーイッシュな少女は、胸を張ってから真摯な眼差しをクリスに向けていた。
ジャンヌ「何時でもお待ちしておりますから」
☆☆☆☆☆☆☆☆
ジャンヌに話しを聞いたからか、裏カジノの場所が、マップに表示されるようになった。
はあ~、ただね‥‥‥‥‥‥‥‥。
スペクターの頭がいそうな場所まで、表示されたよ。どういうことかな運営さん?、僕にスペクターと戦争しろとか言うつもりか。
意味が分からないが、取り合えず裏カジノまでの道を作るしか無さそうだ。
クリス「まあ~やるけどさ」
《運営視線・管理室》
「あっ主任!」
「ん?、どうした」
ここはアメリカに本社を移転した。モンスター・イン・エンドアース管理室。
プレイヤーの苦情、バグ情報を受ければ調べたり、ゲーム内のバランスを調べるバイトプレイヤーの情報が集まるため、運営が気になるプレイヤーをモニタリングしていたりする。
「モニタリングしてるプレイヤークマサンが、例の隠しクエストやるようです」
「クマサン?、ああクリスとか言うプレイヤーか‥‥‥」
隠しクエストとは、特定の条件を満たしたプレイヤーだけが楽しめるクエストである。
「ワイゲンの隠しクエストは四つ、その中でも比較的簡単な設定だからな」
「ですね。あれはクラン守護神設定してスラムに行けばですから」
「まあな、それにしてもクマサンは相変わらず謎の引きを見せてくれる」
「あっ、開発部もクマサンに注目してるようですよ」
「ああ、確かランキング3位だったか」
「そうだな、うちも注目してくが、開発部の連中‥‥‥、クマサンをモニターのバイトさせるつもりか?」
「ああ~、あり得そうですモニター」
最近、VR機器にスマホを連動する事が、可能になった。
元々、運営管理室が、注目プレイヤーの動画を載せていたのだが、公式サイトに自分の動画を載せたいとあった。




