フリーな一日はココナと遊びから2
《CK:》
クリス「ん?、なんかマップの上に表示されてるな」
ココナ「~♪」
ご機嫌なココナは鼻唄を奏でていた。
ちょっと気になってステータスを開き、スクロールを下げてく。
受注クエスト
◆【家の庭にごみが不法投棄されてる片付けを頼む!】
クリス「こんなの前は無かったよな‥‥‥」
クランメンバーだけにはメールしておくかね?。
おっと、まだみんなはログインしてないようだね。
僕達クランの目的は達してるし、ウータン達は学生だし今頃宿題に終われてるかもな。
姐さん達はリアルの関係もあるから大学に出勤中かもね。
ココナ「パパ!、ここね」
考え事してたら目的地に到着してたらしい。
ココナ「うわあ~、臭いねパパ」
確かに、何となく臭いとは思う多分視覚的何だろうが‥‥‥‥
クリス「これは拘らなくても良いんじゃないか運営?、リアルならモザイクあっても可笑しくないよな~」
こじんまりした家ちょっとした庭に花壇があったのだろうが、今では見る影もなく生ごみ、粗大ごみに汚染されていた。
クリス「ゴメンくださ~い、依頼を受けましたクランクリスタル商会の者です」
N・中年男『おっ!、おう待ってたぜ』
ワイゲンの下町に住むからかがらが悪そうな見た目であるが、クリスと一緒にいるココナを見るや優しい笑みを浮かべた。
見た目と違い気の優しいおじさんのようだ。
ココナ「はじめまして、ココナなの!」
N・中年男「おっ、おう宜しくな!」
相好を崩すおじさんの顔は、かなり強面である。
にこにこ人好きからか、相棒だからか人間の美醜を気にしないのか、朗らかに笑ってるココナ。
ある意味大物であるな。
ココナ「パパとココナに任せるなの!」
N・中年男「そうなのか~、お嬢ちゃん頑張るんだぞ」
ココナ「はあ~い。なの!」
天真爛漫な可愛らしい少女に見える。ココナの内心はかなり違う思惑があるようだ。
ココナ「(パパは頑固なの、こうして少しづつ既成事実を積み上げてくなの!)」
史実通り腹黒い思惑が見栄隠れするのが、因幡の白兎の本性なのだから。
クリス「では、庭に棄てられてるごみを片付ければ良いんですね?」
N・中年男「そうだ。済まないが頼んだ。俺は普段昼間仕事でいなくてな~、はあ~」
なるほどその辺りは、僕にはどうしょうもないからな~。
N・中年男「済まないな~、思わず愚痴ってしまったぜ」
ココナ「大丈夫なの!、それならパパが簡単に解消できるの」
クリス「ちょ、ココナ何を‥‥‥‥」
ココナ「ここの土地をクランで買えば良いの!、そうすればクランの職員以外が敷地に入れば、勝手に排除されるなの♪」