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肉、肉、肉




《王都・外町》





 郊外にある外町は、冒険者も多く住むことから貧民街、闇のギルド、裏の人間も住んでいる危険な場所である。


クリスの操る馬車は冒険者ギルド前に止まった。


サミエル「さあ~ログの登録したらクランハウスに転移しちゃおう」


「「「「了解」」」」


クリス「りょ。了解」


いまいち女の子の勢いに慣れないクリスだった。






☆☆☆☆☆☆☆☆





《王都・中町》




以前のイベントで王都にクランハウスを設置していたので、


外町の冒険者ギルドのログを登録したらアナウンスが流れた。


【条件が揃いました。王都のクランハウスが利用が可能になりました】


サミエル「じゃあ~クリス君は先にクランハウスに行ってお肉の準備をしといてね」


クリス「あっ、はい」


セリシア「私達は買い物よ」


「「「はあ~い!」」」


皆お肉に飢えていた。リアルだと色々と気になる年頃だったり、世間体で合わせてたり、体型の維持の為だったりと、女の子は大変なのであった。


しかしこのあとクリスの女子力とリアルな料理の腕前に震撼することになるのだが‥‥‥‥、


彼女達がそれを知るのはまだ先のようであった。






《王都クランハウス》




 随分久しぶりだったが、クランハウスの中にある。転院の門に無事に着いた。


NPC執事「マスターご無事のご帰還を私達一同、お喜び申します」


『『『お帰りなさいマスタークリス』』』


クリス「あっ、ただいまでーす」


やや面食らったクリスだったが、ちょっと嬉しい気持ちがわいていた。


ココナ「パパ発見なの!」


「にゃお~ん‥‥‥‥‥」


やれやれようやく主を見付けた‥‥‥‥‥‥


クリス「パパじゃないが、ココナ早いな」


恨めしげなミズリーの視線を見なかった事にしたようだ。


ココナ「ミズリーと新しいクランハウスに行こうとしてたら、行き先が増えたから来たなの!」


クリス「あっ、なるほどね~」


ココナ「パパ!、なにするの?」


もじもじしながら、構って欲しそうな上目使いでクリスを見上げた。


ハッとしてクリスは慌てたような顔をした。


クリス「あっ!、姐さん達、俺に肉渡すの忘れてるし。料理の支度が‥‥‥」


頭を抱えたくなったが、肉食に飢えた女の子達の怖さを知っていた。


クリス「手持ちので支度しとくかな」


みんな買い物に出てるので、何かしら買ってくるだろうは予想が出来た。


クリス「肉を使った各部位の煮込み料理、ローストビーフ、ハンバーグ、焼き肉の準備位しか出来ないかな」


普通は十分である。

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