高級肉が‥‥‥‥‥2
クリスはモンスターに向かって駆け出しながら、魔鉱のバスターソードに魔法石を四つセットした。
『02:59』
『02:58』
カウントダウンが始まった。
ボスの周りにいる暴れ牛の数は四体。左端にいる個体の足を狙う。
ガツン。
『ブッ、ブモォオオ!』
ドどうと横倒しになる暴れ牛。
サミエル「一撃目を受け止めるわ『鉄壁』」
どうやらサミエル姐さんは、初撃を得意の城壁コンボじゃなく、盾で受け流すことにしたようだ。
セリシア「ウータン、クリス君が倒した暴れ牛を狙うわよ」
ウータン「了解でーす」
二人がほぼ同時に『二連射』を放ち、暴れ牛にクリティカル。
セリシア「これで止めよ!」
『集中』からの『狙撃』、再びクリティカル。
『ブモォオオ‥‥‥‥‥‥‥‥』
上手いこと一体倒せたようだ。
サミエル「『受け流し』」
自身が隠れる程、大きなカイトシールド。
ガイイン!、
凄まじい衝突音が鳴り響く。
流石はボスモンスター、サミエルも多少ダメージを受けていたが、ボスの突進をカイトシールドは受けとめる事が出来た。
サミエルを弾き飛ばす事なく。後ろに引きずられながら。
サミエル「ほりゃ!」
どうにか突進を僅かにずらすことが出来た。
ミィー「『カウンター』 」
『ブモォオオ!』
些細だがミィーの攻撃で、ボスにダメージを与る事が出来た。
残念だかクリスの早さではボスに攻撃は出来なかった。
『01:39』
クリス「せい!」
ギリギリ暴れ牛の後ろ足に炎属性を付与した。バスターソードがヒットした。
セリシア「『狙撃』」
暴れ牛の顔にクリティカルした。
『ブッ、ブモォオオ!』
かなりのダメージを与えた。
ボスのレッドバイソン先頭に、かなり先まで走りすぎていった。
クリス「姐さん、あれまた来ますよね。俺がセリシア姐さん達の前に出ます!」
サミエル「うわあ~、私じゃ追い付かないから頼むわ」
クリス「了解でーす」
ウータン「セリシアさん不味いですね」
セリシア「クリス君が来てくれてるから、下がるわよ」
ウータン「了解しました」
『ブモォオオ、ブモォオオ!』
再び突進を始めたレッドバイソン、暴れ牛×3頭は、
ドドドド
砂煙を上げで荒れ地を走り回る。
巨体であるボスも迫力だが、暴れ牛の突進もかなり迫力があった。
(あんなの真っ正面から受けるのは不味いな‥‥‥‥)
クリス「ふう~『体当たり』『薙ぎ払い』」
アーツコンボ『強振』