クリス、公爵様に会うってよ
クリスは、公爵様に会う事になるとは思わず正直、勘弁して欲しい気持ちであった。
クリス「まあ~、ある意味姐さん達には感謝だけどな」
姐さん達に言われて服を作っていた。それに着替えた。
NPCメイド長「失礼致します」
クリス「はい、時間ですか?」
NPCメイド長「いえ旦那様の執務がありますのでもう暫くお時間を頂きます。ふむ?、クリス様でしたねそちらの服は‥‥‥」
クリス「あっ、クランメンバーの一人に作るように言われて用意してました」
NPCメイド長「なかなかよい品ですね」
クリス「では、失礼になりませんですよね」
NPCメイド長「はい、そちらはどちらでお作りに」
クリス「クランメンバーに作ってもらいました」
NPCメイド長「ではクリス様のクランは主に生産関連なのですね」
クリス「あっ、それに近いです。メンバーは僕以外が姫様位の女の子が多く、年齢が上ですが、エルフ、ドワーフの女の子等も居ますので」
NPCメイド長「なるほど(姫様の言われる通り好都合ですね。商人とのことですが、評判も悪くありませんし。従業員からもクリス様の扱いを聞く限り素晴らしい方のようです)もう暫くお待ち下さい」
クリス「はい、ありがとうございます。付きましては先程いただいたらお茶のお代わりが頂きたいのですが」
NPCメイド長「お気に召されましたか」
クリス「はい!、実は姉が紅茶に煩くて、懐かしい味にまた飲めるのが嬉しく思いました」
NPCメイド長「!(ロイヤルガーデンの紅茶が懐かしいですか?、姉がと申しますとクリス様は、何処かの貴族に連なった者だった可能性がありますね)承知いたしました」
なんてこと思われてるなんて、これっぽちも思っておらず。
ただセレナ姉さんの趣味に感化され、クリスもわりかし紅茶が好きになっていた。
茶葉に拘るまでは行かないが、美味しく入れる事には拘りがある。
あくまでも趣味の範囲だが、
二杯目を飲みおわるタイミングで、別のメイドが迎えに来たので案内に従う。
☆☆☆☆☆☆☆☆
クリスも予想外な事に、優秀なAIを誇るエンドアースのNPC達は、貴族、ギルドに連なるほど職務に忠実な普通の人間である。
まさかゲームの世界で、NPCに見張られたり、注視をされていたなんて思いも知らなかったのである。
NPC影「‥‥‥‥閣下」
NPC公爵「如何であった?」