夕飯はみんな大好き
日本人が熱々なのにバスに乗ってまで頑張って、持って帰るファーストフードがある。
つねにトップスリーに入り、季節ごとの楽しみまであるという拘り。
ベッキー「ムフフ♪」
今日母さんが、苦手な料理を頑張ってまで父さんとデートに出掛ける合間に。
僕らは、幸せのお裾分けをいただく訳だ。
感謝しろよ妹よ!。
ベッキー「やったね~、お兄♪」
ご機嫌なベッキーに同意しつつ、ラブリンにもいつもより豪華な肉の缶詰をお皿に乗せてやる。
「わふわふ!」
犬まっしぐらならぬ、ラブリンの尻尾ピーン。
ちょうご機嫌だ。
ベッキー「良かったねラブリン♪」
「わふわふ♪」
栗栖「よし」
「ゎふ、ふがふが」
ベッキー「いただきま~す。ん~、んしい♪」
トースターフル稼働。
常にピザをレンチンじゃなく、トースターで焼くのが方城家での楽しみかたである。
栗栖「焼きポテト上がったよ」
ベッキー「焼きポテト~、お兄~グッジョブ!」
大皿に山盛りの皮付きポテト、ディップは好みになるが、皮付きポテトは軽くハープソルト、ガーリックバター味がうちの定番だ。
安いが僕らはケチャプが定番で、父さんはブルーチーズ、母さんは追いトリフバターである。
ベッキー「お兄、美味しいね!」
満面の輝く笑顔に苦笑しながらも。僕もピザを食べることにした。
栗栖「美味いぞ~」
ベッキー「ねえ~♪」
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エンドアースにログインしました。
至福の一時を楽しんだクリスであるが、
いつもより早めにログインし直した。
クリス「約束まで二時間あるからエンドアースの世界では四倍の時間楽しめるのが、リアルで遊ぶ時間が少ない僕にはとても助かるね」
(まずは、貧民街でカジノを探すかな‥‥‥)
でも、問題が一つあった。
西城ワイゲンからは、今まで無かったシステムが解放される。その一つが闇のギルドであった。
要するにここから先は、プレイヤーによる詐欺や、よくあるNPCの誘拐。奴隷にする犯罪も多発している。
いわゆる危険地帯の一面があったのだ。
クリスは年齢制限があるので、カジノ以外の危険地帯である。裏町、貧民街、遊郭へ近寄るのを避けていたのだが‥‥‥、
カジノに通うとなると。グレーゾーンに手を出さなくならなくてはならなそうだ。
まあ~ようするに。西城ワイゲンまでがエンドアースのチュウトリアルと考えれば分かりやすいかな。
この先はプレイヤーの設定が出来るようになる。
以前王都のダンジョンで、ステータスから設定が出来るのを知っていたのだが、
一度限定解除すれば、プレイヤーキルが好きな闇落ちプレイヤー達からも狙われかねなくなるリスクもある。
クリス「まあ~、R15までなんだけどね~」
クリスの年齢的に、今までよりも自由に出来るが、ある一定のリスクも背負う覚悟が必要になる。
クリス「よし!。やるか」
【クリスの限定が解放されました】
これで鑑定の魔眼を常使いしていかないと。フィールドに一人で出るのは危険になる。