フィールドボスは仲間を呼んだ
最初こそ気丈に振る舞っていた五人だったけど。
案の定と言うか‥‥‥‥
サミエル「いやあ~~来ないで」
カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサ
『赤い閃光は仲間を呼んだ』
なんて事だ!。
セリシア「うひゃ~」
とても画面では見せられない顔をしたセリシア姐さん。
「「「いやあ~~」」」
逃げ惑うチームケモナーのみんな
。
クリス「‥‥‥マジか」
再び歴史は繰り返す。諦めにも似た感情が胸中に広がった。
‥‥‥‥‥‥プチ。
クリス「ん、今なんか切れたような音がしたような」
サミエル「‥‥‥‥‥害虫は」
セリシア「‥‥‥‥‥駆除よ!」
「「「やられたらやり返します!」」」
どこかで聞いたような台詞を吐いて、五人は目がいちゃていた。
クリス「あれ?」
置いてかれたクリスを他所に、五人は今までの鬱憤を晴らすが如く。
害虫は消毒よ!。と叫ぶ姿を見たクリスだったが、目は遠くを見るような、何とも言えない顔をしていた。
☆☆☆☆☆☆☆☆
害虫駆除が終わり実にいい顔の五人であった。
クリス「お疲れ様」
サミエル「‥‥‥‥お疲れ~、いやあ~。ゲームなのにマジになったわ~」
ようやくボスを倒したせいか、みんな我を取り戻したようだ。
幼女な見た目のドワーフは、照れ臭そうに笑っていた。
セリシア「はあ~。まあ~、仕方ないわよ~」
さばさばとロールをしなくなった。セリシア姐さんにしふとチェンジして戻っていた。
「「「ちょと私たちも我をわすれてました~」」」
チームケモナーもそれぞれロールが抜けて素であった。
ボスGと群れが精神的な負担を振りきって、みんな暴走してたから、なぜか頑張れた。
字面を見るとかなり酷い物だが。
終わり良ければって奴でね。
クリス「まあ~、ドロップどうします?」
「「「「「いやあ~~」」」」」
鳥肌たてて、みんなもようやく思い出したようだ。
運営!。こんなドロップ要らねえよ。
悪意しか感じないし。
阿鼻叫喚がしばらく続くのであった。
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エンドアースからログアウトしました。
栗栖「いやあ~参ったね」
あの後どうにか西城ワイゲンに到着したのだが。
その足で冒険者ギルドに向かいログを登録してきて、ボスGドロップ他、害虫ドロップを叩き売りしてきた。
もの凄く安かったよ。
栗栖「明日でイベントも終わりだし。待ち合わせまでワイゲンのカジノに行っておくか」
宿題を軽く済ませる。