フィールドモンスター
意気揚々と北砦を出発したクリス達だったが‥‥‥‥
「「「「「ギャアアアア、無理無理無理だか」」」」」
クリス「うわぁ~、Gの群れとか‥‥‥‥‥」
クリスの顔がひきつっていた。
クリス「あっ、そう言えば‥‥‥、西城エリアは別名《害虫フィールド》って書いていたよな‥‥‥」
《害虫フィールド》
この辺りのエリアに出るモンスターは、森が近いせいか虫のモンスターしか出てこないようだ。
硬い、数が多い、報酬がキモいとゴブリンの盗賊団なみに人気のないエリアであった。
ただ装備にするにも微妙に使い辛いドロップだらけだ。
だれが好き好んでGの鎧なか着れるかよ。
ウータン「お兄さん!」
ヨッシー「お兄さ~ん。まっ、まかせるにゃ」
ミィー「ヘルプミィー」
サミエル「いや~、無理無理無理無理無理無理無理無理」
セリシア「(‥白目)‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥」
クリス「マジすか‥‥‥‥‥」
盛大に顔をひきつらせる。
男だって足がうにょうにょが苦手な人もいる。
クリスの父もあの体型の癖に虫が苦手だ。
妹のベッキーは楽勝で、僕もわりと平気である。
クリス「しかし‥‥‥‥‥‥」
見渡す限りの地面にGが、わんさかひしめき合っていたからだ。
クリス「宝石獣頼むぞ」
「うにゃ~お~ん」
すっかり定番化したライオンキングを決めた。
しかもやたら興奮気味で、瞳が細まっていた。
「うにゃ~お~ん!」
一杯狩ってくるにゃ~ん!
クリス「‥‥‥‥‥‥‥あっ」
それに気付いた僕は、嫌な汗を流した気分である。
☆☆☆☆☆☆☆☆
案の定と言うか、猫の?、本能が暴走したか、沢山いるGに襲い掛かっていた。
「うにゃ~お~ん!」
実に楽しげである。
クリス「楽しそうだな~。ただな~」
△『ビッグコクローチの外核』
△『ビッグコクローチの触角』
△『ビッグコクローチの茶羽』
△『ビッグコクローチの胃袋』
△『ビッグコクローチの油』
△『ビッグコクローチの魔核』
△『茶羽コクローチの魔核』
『ビッグコクローチ』
『ビッグコクローチ』
『ビッグコクローチ』
『ビッグコクローチ』
『ビッグ‥‥‥‥‥‥‥‥‥』
クリス「うげげ!」
文字を追うのも寒気がする。
大量のGドロップとかどうするよ嫌すぎる!
「うにゃ~お~ん!」
勝利のライオンキングを決めるミズリー。
雄叫びも誇らしげだ。
クリス「これ誰も欲しがらないだろうな‥‥‥‥‥」
何だか泣きたい気分である。