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続・野良パーティ2


 ケモナーパーティの三人と野良を組むことになった。リーダーのウサミミ微少女のウータンは、現役のSKらしく。言葉の端々で何となく分かった。


「へぇ~クリス君お兄さんなんだ」


「うん今年中学に上がる妹がいるよ」


「うわ~うちらと一緒だね♪」


ヨッシーこと猫族のアーチャーは嬉しそうだ。


「ねえねえクリス君のことお兄さんって呼んでいい?」


何故だかキラキラした上目使いで聞いてきた。


「ミイさんが良ければ、構わないよ」


「やった~、でっかい熊兄さんだ♪」


たわわを揺らしながら、いきなり抱き付いてきた。ん~スキンシップはいいんだが、倫理的にはアウトぽいので。それとな~く助けてくれるように。ウータンとヨッシーに目を向ける。


「あああ~、ミイーだけズルい!。私も」


「あっミイー、ヨッシー抜け駆け」


三人のケモナーに抱き付かれたものの、倫理的にも15禁的にも、此方から触る訳にもいかず。ただひたすらケモナー少女達のモフリを、甘んじて受けるしか無かった。ある意味拷問だよね!?



 ケモナーパーティの受けた依頼は、街道の調査。


『森の集落で暮らす。獣人族の子供が迷子になった。どうやら街道まで来たのだが、モンスターに追われて、林に逃げ込んだか、洞窟に入り込んだ模様。子供を探せ』


 そんなクエストらしい。探索クエストか、これってたまに中ボスとかが出るようだ。







 妙になつかれたケモナーパーティの面々と和気あいあいな緩い感じで、街道沿いをベルゲン方面に歩いてく。


「あっお兄さん、突撃うさぎです」


「本当だね。見た目は可愛いんだけど」


「ですよね~」


獅子の幼女ミイーが、斧の一撃で、倒していた。


「ケモナーとしては、使役の職業が欲しいんですが、まだ分かって無いことも多いので」


「でもでも王都までいけば、お馬さんは使役出来るみたいですね」


王都バーレンと国境の町プレハの間には、平原と呼ばれる野性動物、モンスターの一大生息圏がある。インスタントダンジョンのある荒れ地とはまた違った難しさがあるようだ



「あっクエスト開始線がありました」


依頼を受けたプレイヤーにしか、クエストの開始線、ビックリマークは見えない。


「じゃ先に空腹バーを回復させてから、順番でトイレタイムね」


「熊兄さん了解です!」


元気一杯にウータンが笑った。





 順番でトイレ休憩を挟んで、クエストを開始した。





 



━━━━━━━━






 ある日の少年の一日



 その日僕は、父さん達と一緒に初めて集落からベルゲンの町に行くんだ。



穏やかな空気、楽しげな会話。何時もと変わらぬ平和な日常。突然始まったクエストストーリーに。僕はびっくりするも次第に物語をみるのを楽しむようになった。



山深く、獣道で道とは言えない。足の裏が痛くなって来たけど。僕は頑張って歩いた。だって大人達と違って、大きな荷物を背にしてないもん、頑張らないとね。



 ようやく獣道から抜け出して、街道の見える林に出たんだ。僕は楽しくなって、お父さんが止めるのも聞かずに走り出した。



━━まさか、




『うっうううう!?』


 群れをなしたウルフに、少年は畏縮した。


恐怖に震える少年、ウルフが今にも飛びかからんとしたとき。少年の父親と集落の大人達が間に合う、




 どうにかウルフは撃退したのだが、少年の姿は消えていた。









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