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イベント12日目




エンドアースにログインしました。



 クランのメンバーが集まるまで少し時間があるな、その時間を使って北砦の広場にある市を見て回ることにした。


クリス「集合時間は、二時だったね」


今リアル時間で、


《13:15》


リアルだと45分だがエンドアースだと四倍の時間がある。


三時間はうろちょろ出来るわけですな~。


冒険者ギルドから出て広場に向かった。




【蒼の広場】



マップを見れば名称が浮かんだ。


クリス「始まりの町の広場とは違うんだね」


始まりの町では商人ギルドで登録時に使う日にち×1500ゴールド払えば、誰でも露店

が開ける広場があった。


クリス「蒼の広場ね。なんで蒼の広場なんだろう?」


 北砦の向こうは鬱蒼とした暗い森である。


踏み固められた街道には魔物避けがされてると、公式には書かれていた。


森のモンスターはレベル75~300とアホな程の高レベルな魔物が生息しているらしい。


ここにいるNPC冒険者のレベルも高く、とてもじゃないがプレイヤーの手には余る。


NPC冒険者「なあ~、お前新入りか?」


クリス「ああ~、ここに来たばかりだ」


NPC冒険者「なるほどな~。新人はみんな同じこと言うな、1000ゴールドで良ければ、蒼の広場と呼ばれる由縁を教えるがどうする兄ちゃん?」


クリス「じゃあ~頼むよ」


NPC冒険者「毎度あり♪」





『今から100年前になるか、この砦はな、100人も兵士が詰めれば一杯になる。古ぼけた小さな砦だったんだ』


『その砦に一人の軍人が赴任したんだ、彼の者の名をブライゲル・アル・ルシータ名前にアルがあるから、伯爵家に連なる青年だな、今やルシータ家は北砦を含むこの辺りを納める辺境伯爵だ』


『えっ、落ちが見えてきた。まあ~そう言わず最後まで聞きなって、どうして蒼の広場と呼ばれたか、ここがその昔砦があった場所だからさ』


『意味が分からないってか?、まあ~そうだな、お前さんはドラゴンを見たことがあるかね。まあ~無いだろうな、ここらは滅多に出ないが、あのうっすら見えてる大ダンジョンの上にはドラゴンの住みかになってるのさ、天気のいい日なんて朝方ドラゴンが飛んでるのが見えるぜ』


『おっ、驚いただろ?、ブライゲル・アル・ルシータはこの場所で蒼の竜と呼ばれる古代竜と決戦したと言われている』


『さて、落ちが見えてきただろう?、そうさその通り竜こそ倒せはしなかったが三日三晩砦の兵士達は戦い、3人の人間を残し死に絶えた今でも王都の闘技場の覇者に与えられる三つの称号があるのは知ってるか?』


『そうだな【拳王】【剣王】【賢王】の三つの称号だな、今やルシータ辺境伯爵以外の三名の名前は残されちゃいないが、三名の兵士に与えられた称号が始まりだったとさ』


『そうそう蒼の広場はルシータが蒼の竜と契約を結んだ事を示すため広場が出来たそうだ。蒼の竜はこの広場と同じ大きさの巨大な竜だったと言い伝えられてる』


『嘘だろうだって、まあ~普通はそう思うだろうな、だがこの砦の住人はみな信じている。それは満月の夜蒼の竜が鳴くのさ、ルシータ伯爵が死んでから月命日にな、ルシータ伯爵は最後まで蒼の竜の盟友だったと伝えられている』


クリス「へえ~、そんな話があるんだね」


NPC冒険者「興味があるなら、蒼の伝説として書籍が出てる。本屋に行ってみな」


クリス「ありがとうためになったよ」


NPC冒険者「またなんか聞きたい事があったら聞きな」


ちょっと胡散臭い見た目だが、悪い人間には見えず。思ったよりも面白い話をしてくれたNPC冒険者と別れて、時間まで蒼の広場を見て回った。






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