オークリーダー2
気まずい空気が流れた。
ある意味サミエルの提案で【武装商人】の職業スキルを使わせたので、サミエルせいとも言えた。
サミエル「あ、あははははは(ヤバイ(;゜∇゜)そんなリスクが)」
笑って誤魔化すが、内心冷や汗をダラダラ流していた。
セリシア「えっ、そんなリスクあったの!、あらあらそれなら後でゴールドプレするから、ごめんね~クリス君♪」
クリス「‥‥‥‥‥マジすか」
サミエル「マジマジ。私もカンパするから。ボス頑張ろうよ!」
親友のナイスアシストに、すかさず乗ったサミエルだった。
クリス「うし、やるぞ!」
テンションがUPしたクリス。場の空気が和んだ。
しかし空気を読まないオークリーダーは雄叫びを上げた。
しかしクリスまでやけクソ気味の雄叫びを上げていた。
クリス「クソッたれ!、オークなんか大嫌いだーーー!」
魂から絞り出した本気の叫びに、思わずサミエル&セリシアの老女達は、静かに合唱を送った。
『北砦エリアレアボスをクリスタルクランが初討伐しました』
いきなりボス討伐が、プレイヤーに通知されたのにクリス達が驚いていると。
『なお北砦以降、レアボスが討伐がされたことはまだありません』
運営からの通知に思わず顔を見合わせた。
しかし静かに考える時間なんて与えてくれるプレイヤーはいない。
アリス・リリステ『ちょっと!、今のワールドアナウンスどういうことよ!』
ヒタチ『ちわ~クリス君、今のちょっと気になるからメール下さい』
アイコ『クリス君~情報プリーズ』
キイロ『あっ、うちのメンバーからメールあるかも情報ヨロ』
カガリ『悪いな検証クラマスに頼まれた。情報を頼む(^人^)』
ふっと顔を上げて周りを見れば、クリスと同じく大量のメールを受けたか、皆が四苦八苦してるのが見てとれた。
クリス「何だか運営からの悪意を感じる気がするね~」
クリスの不満はもっともであるが、エリアボスが一種類しかいないとは運営側も言ってないので、たんに運が悪かっただけの話である。
☆☆☆☆☆☆☆☆
サミエル「色々大変な事になったわね」
セリシア「まさか知らないプレイヤーからもメールが来るとか、はあ~ちょっとね~」
ウータン「流石に疲れたよ」
ヨッシー「ふにゃ~」
ミィー「ユア、ハングリー」
クリス「ドロップ品確認したら、北砦のギルドで登録済ませたらログアウトしましょうか」
「「「「「さんせ~」」」」」