続・野良パーティ
あれからリアルな時間で、半月ほど経過していた。
学校のしゃべり友達は出来た。ただ進学校である。割とドライな関係なのは仕方ない。
エンドアースでは、すっかり釣りにはまってしまい、レベル上げのことなんか、すっかり忘れていた。楽しくてつい釣り三昧な日々を過ごしてしまったのは、我ながらどうかと思うけど、
楽しかったので後悔はない。多分。
まあ~その代わりBP1200。
20万ゴールドも貯めていたのでよしとしたい。
それでボチボチ海辺の町に行きたいから、
「レベル上げしとかないとな、大規模なイベントも近いし」
久々に冒険者ギルドにやって来た。今の僕にとって、以前ほどギルドは来なくても別に構わない場所。それほど楽しい場所ではなくなっていた。
職業を得て、無理しなくても魚釣りしてるだけで、BPとゴールドが稼げる事が分かったことが大きい。
その上、始まりの街には、まだ沢山の未開クエストが隠されているようで。無理して先に行くのも違う気がした。特に始まりの街には、無数のシティクエストがあるようで、今のところ終わる様子は無いようで………、
マレンダさん、アルガンじいさん関連のクエストも細々とだが新しい発見が未だにあった。
このゲーム何気に、まるでスローライフを楽しめる要素も沢山あるようで。
掲示板にはスローライフのも色々と載っていた。
━━ただ。釣りをするにしても同じ川ばかりは流石に飽きてきていた。
この前ようやく。アルガンじいさんから、一人のり用のボートを貰った。
「ボチボチ他の場所とか。色んな場所で釣りを楽しみたいな」
と考えたのだ。それで海辺の町ランガに向かう気になった。ただそれにはレベル13まで上げようと考えた。
それで野良パーティでもと来たわけだ。
ギルドの受付で、野良パーティの申し込み済ませて、隣りの酒場に向かった。
程なくしてケモナーパーティが現れた。
「おっクリスで合ってる」
「はい。赤熊族のクリス大剣使いです」
「おい~す。ウータンだよ」
ウサミミの微少女が元気に笑う、何処が微かは内緒である。
「う~いすだにゃ~、よ~ろ~」
ネコロール?、多分猫族だろう、
「おっはよ~クリス君だよね」
獅子の幼女がキラキラした目でクリスを見上げた。やたらと軽装、たわわが揺れた。
「私達ケモナー大好きで~す」
あっはい、みたら分かります。
獣人だけの女子会パーティらしい。しかも名前でまたしても女の子で、ケモナーと思われたようだ。
「じゃどうします」
「ん~女の子じゃないけど、クリス君いい子ぽいし良いんじゃない」
微少女ことリーダーウータンが決めたようだ。