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町に戻ったはいいが、ギルドから東の草原に抜けたせいか、初めて歩く場所だ。何処にいるか分からなくなって、軽い迷子になっていた。多少さ迷いながらも、どうにか最初に訪れた広場に来れたぜ。するとやっぱりリリース初日だからか、沢山のプレイヤーがいた。それに対して、商魂逞しい古参のプレイヤーによる露店もちらほら。屋台も並んでいた。ここからなら冒険者ギルドの場所も分かるなと、ホッと一息。
良く良く考えたら、マップを左上に浮かべとけば、迷うこともなかったと思い至り、苦笑していた。人混みに当てられたか、少しボーッとしていたら、
「おお~いお前ら、新規プレイヤーだろ、こんなところに固まってられると邪魔になる。俺が指してる方向を真っ直ぐ大通りをこのまま行けば、右側に剣と盾の看板がある。その店が冒険者ギルドだ。ギルドで新規登録すれば、クエストが受けられる。そっちに向かえ」
再び、人の流れに逆らえず。冒険者ギルドまで流されるクリスだった。
混みっ混みの大通りからようやくギルドに戻ってからは、手早く受付で、クエストの報告を済ませた。
『クエスト1、薬草10×3束(済み)クリア報酬300G。10BP』
『クエスト2、どくけし15×2束(済み)クリア報酬200G、5BP』
『クエスト3、ラビィ討伐×5、ラビィの肉納品すること(済み)クリア報酬、500G、15BP』
ラビィは17匹討伐していたから。後二回クエスト受注とクリア納品を済ませた。レベルUPと討伐BP、クエストBP合わせてようやく112BP、アパート借りるには少し足りないな。続けてクエストやるにも。空腹&眠いと表示された。ゴールドが少ないが、屋台でラビィを売ってから、焼きラビィとパンを購入して食べてから、冒険者ギルドの宿で睡眠を取った。
その間、一旦ログアウトして、早目の昼食を食べて、
皿を洗い。妹のオヤツを作ってから、自分の部屋に戻って、再びログインする。
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目覚めるとちょうどエンドアースの世界では、夜が明けた時間帯になった。ゲームの世界ではリアルよりも時間の経過が早い。一日約6時間で一昼夜が経過する。フィールドだと夜は危険度が増すので、よっぽどレベルが高くないと夜狩りは厳しい。昼間のレベルとは約二倍近い難易度があがるようだ。
屋台が出始めるまでまだ時間があるから、先にBP使ってスキルレベルを上げとくのが得策だな。身体能力UPをレベル3にするには、30BPが必要だがレベルUPを考えると先に、レベルを上げときたい、レベル4までにすると70も使うが、ここはやるべきだな、後は鉱石の知識、体術レベル2に上げると残りは31BPか、後は物理攻撃耐性と魔法防御UP、毒耐性は欲しい、物理攻撃耐性、魔法防御UPはレベル2にして、毒耐性は取るだけにしとくか、残り8BPか、あっという間にポイント無くなったな、クッ初日はレベル10まで飛ばさねば。
クリス
職業なし
レベル3
HP33→(39)
MP6
攻撃力25→31
防御22→28
素早さ21→27
瞬発力19→25
魔法防御5→11
智力9
幸5
戦闘スキル
大剣レベル1
体術レベル2
アクティブスキル
鑑定レベル1
気配察知レベル1
パッシブスキル
解体レベル1
インベントリー
薬草の知識
鉱石の知識
身体能力UPレベル4
物理耐性レベル2
魔法防御レベル2
毒耐性レベル1
うん。これだけ防御があれば、初期装備でも南の森でも何とかなりそうだな、