イベント7日スルーの8日目
目を醒ました白兎は、クリスに抱きついて、しばらく頭をグリグリ、
まるでマーキングされてる気分だ。
因幡の白兎「パパお帰りなさい」
クリス「はあ~、パパじゃないが、ただいま」
頭を撫でてやると、ヘニャリとしていた、ウサミミが、段々とぴんと伸びてきた。
どうやら因幡の白兎のウサミミは、元気か気分のパロメータぽかった。
しばらく白兎を構っていると、ノックがされた。
NPC執事「おはようございます。お嬢様達が食堂でお待ちでございます」
クリス「分かりましたすぐ向かいます」
因幡の白兎「パパ~、白兎も行くの~、肩車!」
こてん小首を傾げてのお願いである。まあ~仕方ないかな。
因幡の白兎「やった~♪、わ~い、わ~い♪」
ピクピク、ウサミミが動いた。やっぱりウサミミは機嫌か、気分のパロメータのようだ。
☆☆☆☆☆☆☆☆
相棒の島にあるクランハウスも、NPCを雇ったようで、沢山のメイドが働いていた。
そう言えば‥‥‥
クランクエストあれから確認してないな。
サミエル「やっほ~一昨日ぶり」
クリス「あっ、今晩わサミエル姐さん、あれセリシア姐さんは」
サミエル「ああ、セリシアは東京よ。なんか学会で出掛けたわ」
リアルが忙しくなったようだ。
サミエル「それはそうと、一応謝ってくわ」
クリス「‥‥‥‥?」
意味が分からず、頭に引っ付いてる因幡の白兎と一緒に首を傾げた。
サミエル姐さんの説明では、シークレットの残り二つの情報と。
二人が調べていたシークレットの情報を合わせて、幾つかのクランに売ったらしい。
クリス「気にしないで下さい姐さん、俺の手に入れた情報が、クランの利益になるなら僕は気にしませんよ」
サミエル「ありがとうねクリス君、君ならそう言ってくれると思ってたよ」
ホッとした笑みが、あどけない顔に浮かんだ。
サミエル「これは私達から、クリス君にお礼だよ」
『サミエルからトレードの申し込みがあります』
メッセージが流れた。タップして開くと。
・『頑丈な馬車』
クリス「あっ‥‥‥」
サミエル「これこの間回したガチャの余りだけど。板で見たのよね。商人には馬車が必要になるんでしょ」
クリス「ありがとう姐さん!」
気を使ってくれた気持ちが凄く、嬉しかった。
ちょっとしたプレゼントに喜ばされた後、サミエル姐さんは、さっきまでずっとログインしていたようで、流石に疲れたのかログアウトした。
姐さんの話では、シークレットが見付かれば図鑑埋めさせて貰えるらしく、上手いこと『幻』属性が増えていた。
ノーマル相棒『141/200』
レア相棒×99
『59/99』
SR相棒×20
『幻』
『玄武』『白虎☆』『朱雀』『青龍☆』『麒麟☆』『白狐』『ユニコーン☆』『白龍☆』『火龍』『黒龍』『黄龍』『鼠仙人』『牛鬼☆』『馬鬼☆』『猫仙人』『雀仙』『犬神☆』『白猿神』『九尾』
『8/20』
シークレット『1/12』
『因幡の白兎☆』
ノーマルとレアの最低限のチケットは貰えそうだね。
『幻』は後二体か、誰か知り合いがゲットしてないか、メッセージ送っとこうか、白龍を代わりに写真撮らせる約束でね。
そう決めたら、文面を考え、メールを送った。