遠くない夏休み
本家に寄って、無事に挨拶を済ませた。
ベッキーも僕もお爺ちゃんからお小遣いを貰えたよ。
あっ、バイト代もね。こっちは貯金かな、原付き位は取っとこうか、実に悩ましい気分になった。
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目的の業務用スーパーでお買い物したら、何故かTVの取材を受けた。
大量のお買い物する家族として‥‥‥
母と妹は美人過ぎる親子として、
父さんは野獣扱いだった。
僕?、僕はおまけでしたが何か、
綺麗な母と、可愛い妹がいるとね‥‥‥、
はあ~。
ようやく帰宅したのは、間もなく夕方になる時間である。
本当は、エンドアースで遊んでた予定だったんだけど‥‥‥。
取材を受けたためこの時間になった。ちょっと時間が掛かってしまったのは残念だった。
し・か・も夜は夜で、家の夕食も取材するらしく、
今日は諦めるしか無かったよ‥‥‥とほほ。
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学校から帰宅した。今週の木曜から夏休みである。
予習復習を済ませ、下に降りると、ラブリンが顔を上げて、クンクン鳴いていた。
構って欲しいようだ。
栗栖「ラブリン、ブラシ持ってきて」
「わふ♪」
嬉しそうに返事するラブリンの後ろ姿を見送りながら、抜け毛が落ちないようごみ袋を持ってきて、新聞紙の下にひいた。
ラブリン愛用のタオルを新聞紙の上に置くと、ラブリンがちょうど戻ってきた。ブラシを喰わえてね。
「わふわふ♪」
慣れた様子で、新聞紙の上に伏せて、タオルの上に頭を乗せたラブリン、
栗栖はブラシで毛をすいてやる。
「‥‥‥‥ゎふ」
段々気持ちよくなってきたのか、恍惚の顔をしていた。
微かに寝息が聞こえてきた。お腹や足回りも済ませてから、抜け毛をまとめてレジ袋に入れた。
栗栖「これも残り少ないから、次からは買ってきたの使わないとね」
コロコロで、服や床にある抜け毛を取ってく。
栗栖「こんなもんかな」
ラブリンの頭を撫でてから、部屋に戻った。
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エンドアースにログインしました。
見慣れた天井‥‥‥‥
クリス「マジか‥‥‥」
ミズリー「うにゃ~ん‥‥‥」
宝石獣が、情けなさそうな顔をしていた。
因幡の白兎が、僕のベットで寝ていた。ミズリーを抱き締めて、
クリス「そう言えば、白兎の部屋を決めてなかったな‥‥‥」
すっかり忘れていたし。エンドアース時間で、5日振りである。
クリス「パパはあれだが、可愛そうなことしたかな」
クリスの使っている枕に顔を埋めて寝てる因幡の白兎の頭を、優しく撫でてやることにした。
因幡の白兎「‥‥‥‥‥パパ」
クリス「‥‥‥‥パパじゃない」
力なく呟いたクリスだった。