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続・中洲の小屋の中から地下に向かう




 クリスは、二人から。海外の古いホテルにあるエレベータが、大概古いエレベーターの欠陥品を治して使ってる。


クリス「‥‥‥うわぁ~、マジすか」


 令和の今でこそ、直してまで使うものは限られていたが、当時は直して使うのが当たり前な時代だった。


一部の外国では、未だに直して使うのが、当たり前であるようだ。






☆☆☆☆☆☆☆☆




 クリスは、セリシア姐さんが、エレベーターに付いてる。動力のブレーキを使って、減速させてくのを見て、今更ながら、エレベーターを操作する意味を知った。


 セリシア姐さんが、エレベーターの動力を使ってブレーキを掛けて、スピードの調整をしてくれた。


サミエル「古いエレベータは、こう言うのが面倒なのよね」


セリシア「あっ、あの事故の事ね」


 意味ありげにサミエル姐さんを見ていた。


サミエル「ちょ、あんたね~。忘れなさいよ!」


 幼女なドワーフの上目使い、ある意味破壊力が、あると思います。






 エレベーターは、徐々にスピードを落としていき、やがて最下層で停まった。


セリシア「ふう~。久し振りだと緊張するわね」


クリス「セリシア姐さん、ご苦労様でした」


セリシア「あっ、ありがと~う」


 セリシア姐さんの声音が何時もより高い気がした。


サミエル「いよいよね」


クリス「いよいよすね」


セリシア「じゃ行くわよ」


三人は、エレベーターからでて。一直線の通路を歩いて進んで行った。


 薄暗く、音も、三人の足音のみである。これがゲームじゃなければ、なんて下らないこと考えていたクリス。


三人の視界の先に、堅牢な白亜の扉が顕現した。


セリシア「最後の最後にこれか‥‥‥」


言葉のわりにセリシア姐さんの顔は笑っていた。


セリシア「やっぱり、私と言えばこの手の解読作業ね!」


0~9の数字が浮かぶパネルに、四桁の暗号を打ち込めと書いてあった。


サミエル「うげぇ~、私にはムリムリムリ、無理だよ!」


サミエル姐さんみたいに、拒絶感が強すぎるのも珍しいが、


セリシア姐さんみたいなのも稀だと思う。






☆☆☆☆☆☆☆☆





 どれくらい時間が過ぎたか。


ピーピーピー


“ロック解除します”


ピーピーピー


“ロック解除します”


 ガッ、ガッコン、


重々しい音がして、ブウ~ン、


辺りがいきなり明るくなった。


サミエル「おっ、電力が復旧したか。予備電源に切り替わったかな?」


セリシア「多分、ここの設定を考えれば予備って所ね」


クリス「‥‥‥‥‥‥‥‥」


 専門家でも、その手の知識があるわけもなく、


クリスは空気になっていた。


 三人は、やや緊張した面持ちで、堅牢な白亜の扉に向かった。





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