中洲の小屋の中から地下に向かう
クリス「鑑定の魔眼をONに‥‥‥あっ」
サミエル「あら、どうしたのクリス君?」
クリス「いやいや、隠しエレベーターが、サミエル姐さんの真後ろ、暖炉の中にありました」
サミエル「あらまあ~」
セリシア「どれどれ‥‥‥、小屋の中にあるにしては」
サミエル「ああ~。確かに不自然よね」
今度は、簡単に見付かり、肩透かしを喰らった気がした。
☆☆☆☆☆☆☆☆
セリシア姐さんが暖炉の中に頭を突っ込み、調べていた。
セリシア「多分これね~、ちょっと試してみるわね」
好奇心旺盛なのか、目を輝かせるセリシア姐さん、
姐さんこう言う謎解きとか好きなのかな?、なんとなくそう思った。
セリシア「せーの、よいしょ!」
気合い込めた掛け声で、暖炉の中に、立て掛けてある。ヒノシを動かした。
ガッコン。ガタガタガタガタガタ。錆び付いた何かが、無理矢理動かしたような、重々しい音が響いた。
サミエル「なんか違うわね」
セリシア「期待と違ったわ‥‥‥‥」
クリス「僕もエレベータかと思いました」
三人が、階段を下り降りきると、ちょっとしたエントランスになっていて、リアルの海外映画なんかで見る。
古いホテルなんかにある。エレベーターがあった。
セリシア「よっしゃ~、ようやくらしくなってきたわ!」
鼻息も荒く、幼女なエルフがガツポーズをとっていた。
何となくセリシア姐さんの気持ちも分かる。
僕も某高校生探偵が、子供になっちゃたようなポーズをとったセリシア姐さん、
ある意味頭脳は大人、身体は‥‥‥みたいな人だしね?。
サミエル「楽しみね」
セリシア「そうよね~♪」
やたらと嬉しそうな二人。どうしたんだろう?
(そう言えば‥‥)
シークレットレアを見つけたとか、ゲットしたとかの噂を聞いてないな。とか思ったクリスだった。
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三人がエレベーターに乗り込み、セリシア姐さんが、操作を受け持った。
サミエル「はあ~。昔を思い出したわ」
セリシア「あら?、懐かしい話だわ」
二人は、何やら楽しげに話し出した。
クリス「どんな思いでなんです」
ちょっと気になったので。訪ねてみた。
セリシア「あら?、そうね~。あれってまだサミエルが大手の製薬会社に勤めてる頃だったかしら~」
サミエル「そうだったわね~」
セリシア「クリス君は知ってたかしら?」
クリス「何をです?」
サミエル「えーとね。海外の古いホテルなんかにあるエレベーターなんだけどさ」
セリシア「かなり不便な代物なのよ」
クリス「‥‥‥‥‥あっ。僕の姉も似たこと言ってました」
サミエル「あら、クリス君、お姉ちゃんいたのね」
クリス「いえ、兄弟は妹だけですが、母の妹の叔母が‥‥‥」
セリシア「女心ね」
二人には通じたようだ。