シークレットのヒント
クリス「ヒントが鍵に?、ですか‥‥‥」
サミエル「そうなのよ~」
セリシア「このイベントね。課金プレイヤーがいないと。シークレットの封印場所が分からないようになってるのよ」
クリス「うわぁ~。知らないとヤバイ情報すっね」
サミエル「ねぇ~」
セリシア「うちはまだサミエルと、私がいるから」
クリス「助かってます」
サミエル「ムフフ、クリス君ってば素直さんなんだから~♪」
セリシア「まあ~ね。そんな訳でクリス君、鍵があれば例の研究所に行けるのよ、クリス君宜しくね」
クリス「はぁ~、了解でーす」
多分だけど、チームケモナーの三人を呼ばなかったのは、
新しい『幻』属性の卵を手に入れたのもあるが、シークレットのヒントを見付けたのが、クリスだったからだろうな。
わざわざ呼んでくれたのは‥‥‥
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小型船で、苦労しながら、どうにか中洲に到着した。
サミエル「いやいや中々、難儀したわね」
セリシア「本当よ~、これ普通の船持ちじゃ、キツいんじゃない‥‥‥」
(いやいや姐さん達、これ‥‥‥、腕が良いだけでは、だめそうですから、少なくとも船関連の上級職持ちのみ、中洲に上陸出来たようですよ)
あえて言わないが、クリスは内心。色々突っ込んでいた。
因みに、クリスは船関連と商人の複合職で、『海賊商人』は、上級職に当たる。そのお陰で中洲に上陸出来たのであった。
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中洲にある建物は、小さな小屋が、一つだけで、周りを見ても井戸すらなく、小屋にしては不自然な作りをしていた。
サミエル「クリスは鑑定持ちよね?」
クリス「あれから鑑定育てました。今は鑑定の魔眼にしてありますよ」
セリシア「おっ、頑張ってるようね~」
サミエル「今回は、クリス君に助けてもらってばかりね。ありがとうクラマス♪」
見た目幼女な姐さん達から、素直な感謝の言葉をもらった。
少しだけ自尊心をくすぐっていた。
クリス「とっ、とにかく探して見ますね」
普段はOFFにしてる鑑定の魔眼を、ONにして、小屋の周りから見て回った。
(小屋自体には、別段可笑しな所は無かったのだが‥‥‥‥)
クリス「この小屋、扉無いですよね」
サミエル「あっ、確かに」
セリシア「ちょっとマジで~」
サミエル「クリス君♪、頑張って」
クリス「‥‥‥‥‥了解でーす」
ガックリ肩を落とした。
小屋の周りから。順番に見て回ったのだが、
運営の悪意を、疑わずに要られなくなった。クリスだった。