クリス。島を一周する3
ようやく、大河エリアの終わりが見えてきた。
ジャングルエリアも、終わって、海岸エリアになった。
クリス「漁村だな、普通の‥‥‥‥」
今まで見てきた集落は、〈リゾート集落〉〈海辺の集落〉〈海の家集落〉〈漁村?〉になるわけだ。
ただ見たところ。島の北西部は、通れないようになっていた。
クリス「川を船で行くしかないか。海の家?、もしくはNPC冒険者がいた。桟橋が気になるな」
取り合えず。相棒の町まで戻って、マップ埋めは終わりだな。
松林に入ると、漁村から、小舟が沢山沖に出てるのが見えた。
〈森林西エリア〉
海の側だからか、防風林は松林だった。段々と坂道になってきて、防風林が左下になった頃、
クリス「竹林だな‥‥‥」
ぐるりと竹林を囲むように。岩の道が続き、竹林を左手に見ながら、今度は下りの道になった。
クリス「あの竹林に行くには、松林を越えてかなきゃ無理そうだ。固有の相棒とか居そうだ。パンダとかね」
ここの運営は、相棒を考えるのが面倒になったか。時おりだじゃれとか、芸人ぽい名前に掛けたり、スポーツに沿わせたり
と、節操は無いが、ちょっとだけトンチは利いてるかもしれない。
クリス「さっきのソンクンとかまんま孫悟空の孫に、何々クンって付けるのは、大陸の物語にあった気がしたね」
するとブタッカイも?、
クリス「豚の妖怪になったのは猪八戒だっけ?、あれの元は、破戒僧とかの食欲、色欲を戒めに使われてる欲望に。仏教の八戒に掛けた物だったけか?」
ブタッは、仏の仏教に掛け合わせたのかな?、それとも仏陀にか。
クリス「ゲームで考えすぎるのもな~、やめやめ」
町に戻ったら時間も少ないし、今日はこれで終わりだな。
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取り合えずの目標を終えた栗栖は、ログアウトした。
『19:21』
スマホの時間を見た後で。
栗栖「汗かいたから、流してくるか‥‥‥」
小腹も空いたから、何かあればいいな~
淡い期待をしながら、下に降りていった。
父さん「おっ、ただいま栗栖」
栗栖「あっ、お帰りなさい父さん」
テレビのバラエティ見ながら、晩酌中の父さんと、つまみを狙うベッキー、母さんは何か作っていた。
多分母さんも小腹が空いたのかも、
栗栖「母さん、僕も少し食べたいな」
母さん「パスタだけどいい」
栗栖「うん」
母さん「分かったわ、早く出なさいよ」
栗栖「了解」
どうやら冷製パスタを作ってる模様だ。
うん、ちょっと楽しみだ。
因みに、ジャガイモの冷たいスープ(ビシソワーズ)と、ガーリックトーストが添えられた。
ガスパチョの冷製パスタだったよ。