閑話・アリス・リリステ
アリス・リリステ
私は京都在住の女子高生です。
学校は某有名お嬢様学校である。
男の子がいないからか、やや女の子臭いのがたまに傷で、わりと女の子が集まるとエロかエロかエロチックな話に舵を切ることは案外多く、
男の子がいたらドン引き必死であった。
男の子はサルだが、女の子はムッツリスケベだと言えば分かりやすいか、
男の子は肉体的に、女の子は精神的にがよく言われる。
女の子の方が成長が早いし。精神的に成熟しやすいためで、女の子だって性欲はある。
ただそれは肉体的ではなく、精神的にがメインで、エロチックな本に傾倒する女の子は多い。
私が知る限り、薄い本が嫌いな女の子はいない。
何せ歴史好きな歴女の9割は、腐女子なのだから‥‥‥
彼女達が行うのは、戦国武将のカップリング、または幕末に現れた新撰組の隊長達による。愛憎劇だ。
うん?、私か、私は獣人に美青年が襲われて^アー、な奴が好きだ。
いや愛してる!?、
今下手なカップリングではないがね、
最近はコミケに向けて、忙しくて某会社から作られてるエンドアースにログイン出来ずにいた。
そうしたら見付けたのだ。私のある意味理想の男性が、赤熊族の大剣使いこと幼女使いのクマさんである。
残念ながら、クマさんはノンケのようだが。あの毛深い分厚い胸板に抱き着きたいとか。
スリスリしたいとか、襲われたいとか夢想したりして、ニヘラ笑っていた。
あくる日のこと‥‥‥
エンドアースには珍しく、女性に好感度がMAXになる。可愛らしい相棒イベントが始まった。
私も友人と。同じクラン明星の幹部である三人は、よろこび勇み、イベントに参加していた。
なんとクマさんに遭遇してしまい、我を忘れて話しかけていた。
クマ「‥‥‥‥‥はあ?」
戸惑うクマさんも可愛い♪
今日は幼女さん達がいないようだ。まーるちゃんには悪いけど、沢山お話したいかな~
何だかんだあって、クマさんは、私が着いてくるの許してくれた。
やはりクマさんだけに。優しい性格のようで、私の好感度メーターが、上がっていく。
ああ~、なんていい日なんだろうか。
クマさんに悪いけど、沢山写メを撮らせて貰った。
相棒と戯れるクマさんの背中、思わず抱き締めて、くんかくんかしたい。
表面上は、飄々としながら、内心はヒャーハァー。モヒカンが単車に乗って暴れる世紀末な感じで、荒れていた。
そんなこと乙女でもないクマさんが気付くことはなかった。
(グフ。グフフフ)
腐の笑みを浮かべて、どうにかしてお友達になれないか、アリス・リリステは策謀を巡らせていた。