ベルゲン2
取り合えず物価は知っとかないとな、後でサイトも見るけどやっぱ武器や防具は自分の目で確認したいし。行ければ廃鉱にも行ってみたいかな。噂の硬いゴーレムをどうやって倒すか、大剣使いの課題だよな。
そもそも何故ベルゲンにプレイヤーが多くないのかは、この次の海辺の町ランガに魅力があるのは確かだし、武器や防具工房が沢山ある城塞都市ガレンまで行けば。クランが組めるからだよな、
掲示板で見たが、王都まで行ければ、稼げるインスタントダンジョンも使えるようになるし、王都まで行かなくとも、城塞都市ガレンまで行けば、クランルームを借りれるので、ガレンを本拠地にするプレイヤーも多いらしい。
「本当に何もないや……」
飽きたので、転移の門を使い始まりの街に戻った。
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レイドボス戦でアイテムが無くなってるし。武器屋。防具屋に寄って、武器防具の耐久値を回復してもらった。
「マレンダさん今日ゎ」
「おやこんな時間に来るなんて珍しいじゃないか」
「ちょっとベルゲンまで護衛の帰りだからだよ」
「なんだそうかい、あんたもうベルゲンまで行けるようになってたのかい、だったらその内海辺の町まで行きそうだね」
「うん、一応『見習い漁師』だから、漁協ギルドに登録しに行くつもりだよ」
「そうかい、だったらまたクリスに配達とか頼めないかね~」
「配達?、マレンダさんの頼みなら構わないよ」
「おやおやそんなこと言われたら。おばちゃんきゅんとなるよアハハハ。おばちゃんが若かったらクリスにアタックするんだがね」
楽しげにばか笑いしながら。嬉しそうにバシバシクリスの背を叩く。
ダメージ判定無いけど。マレンダさんよりかなりデカイ。僕の体が押されてるよ。マレンダさん……まさかね?。
『配達クエスト海辺の町に住む海女ダリシアに注文の品を受け取り、始まりの街のマレンダ雑貨屋に配達する』
今回のログは長いな。ただ今までのクエストよりも分かりやすかな。
「じゃまた来るよ」
「またねクリス」
初級回復薬と毒消し購入した。
「あっメールだ」
ドワーフの幼女サミエルさんと、エルフの幼女セリシアさんからだ。
サミエル『クリス君ありがとう♪、今日は一日いるからよろぴこ』
セリシア『はいは~いありがとうね!、お金はサミエルちゃんに渡してあるよイベよろぴこ♪♪』
「ん~なんかメールが古いな~、かなり歳上かもな」
なんとも平成なメールである。
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ログアウトして、早めの昼食を作り夕飯の買い物に行こうかと冷蔵庫に張り付けてある伝言を読む。
『今日の夜はカレーね。豚肉とジャガイモ、後明日の食パン牛乳忘れずに母より』
「おっカレーか、ズッキーニ入るかな?、豆だらけのカレーは勘弁だけど」
チャリンコに乗って、急ぎ買い物に出掛けた。