表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
327/1032

閑話・第五陣リリース



〈アメリカ合衆国〉



『某州の片田舎』



母親『ボーイ、ボーイ!』


ボーリチ『‥‥‥なにママ?』


二階建ての一般的な家、ボーリチは地元の中学を優秀な成績で卒業したが、高校に通うのは家の事情で厳しくて。仕方なく通信教育を受けることになっていた。


母親『なんだか抽選が当たって、荷物が来たわよ~』


ボーリチ『!?、マジか、あ、あっ当たった!?、やっ。やったよママ!』


母親『あらあら、良かったわね私のボーイ‥‥‥』


母親思いの優しい少年は、モンスター・イン・エンドアース付きのVR機器が、何らかの懸賞に応募しついて、抽選で当選したようだ。


ボーリチ『うわあ~、楽しみだな』


海外のゲーム市場は、日本とは桁違いなお金が動く市場で、使われる金額も桁違いであった。


そのためその道のプロも存在してるため、賞金が出てるゲームもあった。


残念ながら、新規参入のエンドアースの運営にはそこまでの資金力はないようだが、前評判はいいゲームである。スポンサーが着けば、あるいは‥‥‥‥


また日本人は拘るので、純粋にゲームとしてのクオリティを期待するユーザーは多いのが現状だ。






★★★★★★★★





 部屋に戻ったボーリチは、リクライニングにVR機器を設置して、同封されていたSDカードを。スマホ経由してノートパソコンに映したら、


『ご当選おめでとうございます。三名のお客様には、弊社のモンスター・イン・エンドアースをインストールしただけでなく、今回より新しい種族がリリースされます。お客様には新しい種族を選ぶもよし、エンドアースの世界を楽しんでくださるよう、社員一同願っております』


ボーリチ『日本人は律儀って言うけど、本当だね』


ここまで礼節を持たれると、悪い気はしないな。


さらに三つの特典がボーリチ達に与えられていた。


1、200ドル相当の課金チケット


2、特殊武器ユニーク


3、100万ゴールド、回復アイテム各種10個セット


 金持ちには敵わないが、少なくともスタートダッシュは出来そうだ。


ボーリチ『キャラクターメイキングは、今からでも出来そうだ』


先に、キャラクターメイキングだけ済ませる事にした。



『モンスター・イン・エンドアースの世界にようこそ』


美しい世界だった。


いきなりCGが流れ始め、世界が息ずいていた。


大自然を走るモンスター、澱んだ魔力から生まれた魔物の群れ、


時にモンスターと魔物が戦い、人間が、エルフが、パーティーを組んで、巨大なモンスター、群れる魔物

と戦う。


そこには確かに命があった。


ボーリチ『‥‥‥‥すげ~』


ボーリチは何度も、何度も、CMを見ていた。


ボーリチ『よし、やるか』


キャラクターメイキングを始めた。





そしてボーリチが選んだのは、


『ボーイ』


職業『格闘家』


種族:バンパイアハーフ


レベル1


ユニークスキル


『超回復』


ボーリチ『これは‥‥‥』


ボーリチ達三人が、リリースされたエンドアースに激風を起こすまで、カウントダウンが始まろうとしていた。


ボーリチ『よし初期ステータスも高いね。これは‥‥‥』


少年は生まれて始めて、ある感情が沸き上がっていた。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] バンパイアハーフか、最近はダムピールとかヴァムピールなんて呼ばないんですね。ヴァンパイア・ハンターDは80年代から始まった作品だから若い人は知らないんだろうな。 そういえば、今どきバンパイア…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ