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イベント三日目あれ‥‥‥なんだか小屋が



 急遽なことだけど、学校の帰りに、夜夕飯が焼肉に決まったとメールが来て、必要な野菜類の買い物を頼まれたのはいいんだけどさ‥‥‥。


「じゃが芋と玉蜀黍とうもろこしが重い‥‥‥」


焼肉になると僕は、玉ねぎが好きだ。


バーベキューだったら、皮ごと炭火で焼いて、ほこほこの所に、バター醤油が正義だと思う。


今年の春先は食べれなかったけど、お祖父ちゃんが持ってる山に行くと、毎年掘りたての筍を食べるのだが‥‥‥。


今年は受験の後入学式やVRにはまって行けてないなと思い出した。


栗栖の好みは、焚き火に皮付きの筍を、そのまま直火にくべて、皮が焦げるまで焼いたのを掘り出して、食べるのが大好きだ。


わりと熱で甘味が強くなる野菜が、好みなのかも知れないな~


「流石に玉蜀黍20本は重いよ‥‥‥」


 マイバッグが二つ、高校生の帰宅の風景とは、なんか違う気がした。





━━━━━━━━





 エンドアースにログインした。


ログインしたよね?


「これはちょっと‥‥‥‥」


体を起こしたクリスは、辺りを見回して、顔がひきつってくのを押さえられなくなっていた。




━━そう、昨日までは、小さなぼろ小屋だった筈だ。


「サミエルさん達、いったいいくら課金したのかな~」


 小屋が、屋敷になっていた。


どこをどうしたら『ボロ小屋』が『豪奢な屋敷』に、なるんだろうか‥‥‥‥


「いやいや~、これゲームだよ?、大人過ぎるだろ」


学生には、とてもじゃないが無理な、遊び方であった。


「これに慣れないようにしないと‥‥‥、性格が歪みそう」


しみじみ呟いていた。





☆☆☆☆☆☆☆☆




 改めて、ステータスを開いて見る。


「あれ?、みんなログインはしてるんだな」


週末ではないのだけれど、どうやらプライベートエリアにいるようだ。


何してるのか気になったので。


転移の門を使って、プライベートエリアに移動した。



 



一瞬の空白‥‥



突然視界が広がり、野鳥や動物の鳴き声が出迎えた。


「みんなは‥‥‥船に乗ってるようだ」


クリスが以前、課金チケット使ってガチャをしたことがあった。


その時、プライベートエリアで使える。小型ボートとバナナボートが出たので設置した事がある。


どうやらケモナー三人は、バナナボートに乗っているようだ。


「サミエル姐さんは‥‥‥多分クランハウスみたいだな」


こっちはお店で出す。装備の制作中のようだ。前開アップロードしたので、エンドアースから持ち込んだ鉱石を加工できるようになったと言っていたっけ。


「セリシア姐さんは『薬草園エリア』にいるようだ」


仕方ないか、一人イベントしてるのもあれだからと、ついでに、木の伐採しとくことにした。


マップから、


・『森林エリア』

使用可能

yes/NO


をタップして、


『森林エリア』に移動しますか?


yes/NO



『yes』を押すと、視界が変化した。この辺りは便利は便利だった。


※森林エリア


伐採可能な木々は赤くカーソルが表示される、希に狩れる野性動物や採取可能な果物、薬草が手に入るエリアです。


「前に来たときは、こんな補則なんて無かったのにな‥‥‥」


 イベント前に来たときは、鉱石を納品しただけで、あれから先に進めてはいなかった。


「材木が足りないとは聞いたけど、どれだけだったけか‥‥‥あった」


 左上に、材木の必要数が表示されていた。


「いつのまにか、改変されたのか、アップロードされてたのか?」


これは後でみんなに聞いてみよう、肩を竦めながら。最初の一本伐採に、共有の鉄の斧を振り上げた。


カコン、小気味良い音をさせ始めた。






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