クランハウス指定
新しく白蜥蜴が仲間になった。虎柄子猫と同じく左肩に乗っていた。
なんだろね相棒って、
暫く崖を探っていると。やや風化してるが、上に上がれる石段を見付けた。
階段を登ると、ようやく集落に到着した。
早速、マップに表示されてる小屋に入る。
『クランハウス指定しますか?』
するとうきなりログが流れた。
※クランハウス指定とは。クランマスターがイベント中に拠点を手に入れた時に指定出来ます。これにより転移の門が使えるようになります
「‥‥‥‥あっ、悪くないな」
転移の門が設置できたら‥‥‥‥、プライベートエリア経由で、城塞都市にも戻れるし、僕のような商人プレイすることになったプレイヤーには、ギルドに赴くのが必要であった。
『クランマスターがクランハウスを指定しました。クリスタル商会はクランハウスを手に入れた』
「よし、後で驚くだろうからメールしとくか」
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『19:26』
左下に、表示されてるのは、リアルの時間である。
一度ログアウトして、夕飯とお風呂を済ませてからログインしたクリスは、タブレットを見るとボイスチャットの部屋が、開いてるのを見た。
どうやらクランメンバーは、クリスがクランハウスを指定したことで、新しい相棒連れて、プライベートエリアで遊んでるとのこと。
サミエル『クリス君グッジョブ!、課金は任せて』
セリシア『うほっ!。ナイスクリス君』
上機嫌な幼女な見た目の二人からのメールである。
二人の様子が伺い知れた。
さて他のケモナー三人は、何を言いたいのかさっぱり分からないままだが。機嫌が良かったとだけ記する。
「イベント中だけど、交易の結果を見とかないとね」
クリスも転移の門を使って、プライベートエリアに転移してから、城塞都市ガレンのクランハウスに戻った。
NPC執事「失礼いたします。クリス様」
NPC執事によると。クラン依頼が更新されてるので。確認をと言われた。
「どんなクエストがあるか、週末にでも見ておこうかな」
まあ~今はイベント中だから。イベント優先にと考えて、慌ただしく、商人ギルドに向かった。
NPC受付嬢「ようこそ商人ギルドへ、クリス様、お待ちしておりました」
恭しく一礼してのお出迎え、表面だけだけどね。
メニューを開いて、交易の結果を確認すれば、+210万ゴールドの収益を確認していた。
でも借金と税金が引かれたのを見て、思わずため息を吐いていた。
「先は長そうだ‥‥‥、さてイベント中にもう一回は、結果を確認しに来ないとな~」
交易品を選び、画面を確定させる、
ただ次回の交易が終わったら‥‥‥、船のメンテナンスも予定に入れないとね。
「はあ~。これで今回の儲けは消えたな」
しみじみ思いながら。商人ギルドを後にして、クランハウスに戻った。
そこからプライベートエリア経由して、相棒の島にあるクランハウスの小屋に戻ってから、その日はログアウトした。
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翌朝、昨日帰りにマック食べて帰ったので。朝早く起きた僕は、
「わふ」
ラブリンの散歩がてらに、15分ほど軽くランニングしながら市内を回った。
「‥‥‥はっ、はっ‥‥‥はあ~」
国道前の交差点から河川に向かって20分ほど歩いて有酸素運動からの、疲労回復を図る。
「水風呂入って、さっぱりしよう」
体を洗い、スッキリした栗栖は、学校に向かった。